元芸人がお笑いでよく聞くシュールの意味を今日でハッキリさせます!!

ハイどーーもーー!Siriからうっすらタメ口を使われだしてるもんじです♪

『シュールな笑い』

って、よく聞きますよね?

これ、ニュアンスは分かっていても、

その意味を、はっきりと答えた人を見たことないです!

 

ネットでも色んなことを書いている人が沢山いますが…

ぶっちゃけ、

どれもしっくりしません!!

 

じゃー、日本一のお笑いブログと自負している、

当ブログが、

今回、この記事をもって

”シュール”の定義を完全にハッキリさせよーじゃないか!

と、立ち上がった次第です。

 

これを読めば誰もが全員、

『シュールな笑いとはこういう事』

と、理解できるような記事にしようと思いますので、

是非、最後までご覧あれ!

まずはググってみた。

ひとまず、

シュールの意味について、

グーグルさんは何と答えるのか調べてみました。

グーグルさんも「意味の説明は難しい」と弱音スタートですが、

要約すると、

『超現実主義』

で、

「現実を超えた」=「有り得ない現実」

がシュールということらしいです。

 

 

・・・

 

正直、全然意味が分からないですw

だってコレをそのままお笑いに当てはめて、

現実離れしたお笑いがシュールだとすると、

大半のお笑いがシュールになります。

 

じゃー

ベタの極みとも呼べる『バカ殿』なんて

白塗りのお殿様が、家来と一緒に踊ったり、お城を抜け出したりしてます…

これメチャクチャ現実離れしてますよね?

でも『バカ殿』はシュールですか??

ベタですよね?

ベッタべタですよね!

 

なのでお笑いにおいて、

シュール=非現実

ではないと思います。

 

僕が思うに、

辞書が意味する『シュール』って、

昔の芸術のジャンルの一つで、

『現実ではあり得ないようなことを絵にする』

という作風の画家を指した言葉だと思います。(時計が融けたり、目玉が飛び出たり)

ダリさんとかシャガールさんとか。。。

 

この意味をお笑いに無理矢理当てはめても、

僕はしっくりこないんです。

ということは、

お笑いにおいての『シュール』とは、

もはや独自の言葉として別の意味を持って

現代に広がっているんだと思います。

なので、まずはこの芸術のシュールと、

お笑いのシュールの意味は別物だと思って下さい。

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シュールな芸人といえば?

では次に、

僕がシュールだと思う芸人を羅列してみます。

板尾創路
よゐこ
さまぁ~ず大竹
ラーメンズ
馬鹿よ貴方は
ふかわりょう
勝又
鳥居みゆき
野生爆弾
増谷キートン
天竺鼠 川原

ん~、、、

まだいそうな気がするけど、とりあえず思いつくだけ書いてみました。

このメンツを見比べれば何か分かるかもしれない。

思いつく共通点として、

●必死感がない

●ポーカーフェイス

●ボソボソして汗をかかない感じ

●独自の世界観がある

●スベるのを恐れない・客に媚びてない

こんな感じじゃないでしょうか?

 

基本的に、ガツガツせずに無表情で想像を超えてくる言葉を発する

人達ばかりな気がします。

特に、シュールには

『無表情』ってのがポイントだということに気づきました。

 

だって、

非現実で、訳の分からないことを言うだけがシュールであれば、

8.6秒バズーカの『ラッスンゴレライ』

なんて最初から最後までラッスンゴレライという

意味不明な言葉を連呼するネタです。

でもあれは、なんかシュールって感じじゃないですよね?

なぜなら、二人が楽しそうで明るいテンポだからだと思います。

では、想像してください・・・

あのラッスンゴレライを二人が無表情でやってたらどうですか?

 

くっっっそシュールじゃないっすか?w

てことはですよ、てことはですよ、

やっぱりシュールには、どこか無機質で無表情な部分が必要不可欠なんだと思います。

だから、意味不明なネタをする

友近・ハリウッドザコシショウ・永野・ゆりやんレトリィバァは

表情が豊かなのでシュールとは少し違う気がするんです。

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具体的にシュールなネタを挙げてみる

シュールと聞いて真っ先に僕が思いつくネタがあります。

それが、

よゐこが若手の時にやっていた、

『美容室ネタ』

です。

どんなネタかというと、

客である有野が美容室に来て、

美容師の濱口が

「今日はどういったふうにいたしましょう?」

と聞くと、

お客(有野) 『たくわんにして』

と言っておもむろに自分の頭にたくあんを乗せる…

そして、そのまま特に驚くこともなくネタが進んでいく

ってネタなんですけど。

かなりシュールじゃないですか?

 

普通、美容室のコントと言えば

ハゲてる人が美容室に来て

「バッサリいっちゃってください!

店員『もうバッサリいってもうてるやん!』

ってなもんです。

 

あとは、店員と客の掛け合いで笑わせていくのが、普通の美容室コントだと思います。

このことから分かったことが、

設定から想定される出来事から、

逸脱すればするほどシュールになる!

ということ。

 

どういうことかというと、

せっかくなので設定を美容室だとします。

図の真ん中美容室の100は、

例えばハサミですよね?

だから、ハサミが高枝切りばさみだったとか、ハサミが怖くて握れない美容師とか、

ハサミでボケを展開するのが100の笑い=ベタです。

 

では、中心から少し離れて

美容室70は【椅子がロデオボーイだ】

実際はかなりあり得ないけど、まだ美容室という設定を逸脱していません。

 

美容室50【カットしながら情熱大陸のインタビューを受けとる】

そろそろ美容室との割合が半々になってくるころです。

このへんがシュールとベタの中間くらい。

ただ、100%あり得ないとは言い切れないです。

 

美容室30【頭にたくあん】

さっき言ったよゐこのコントです。

ここまで何の脈略もなく、美容室にはほぼ関係ない物を登場させると

『シュール』なネタが完成します。

 

美容室10【店員が猫】

はい。ここまで来るともう訳が分からないです。

なので、こんなに離れると”やりすぎ”になり、笑いに繋げるのは非常に難しくなります。

 

ということで30くらいの距離で、設定から離れるとシュールなネタになる事が分かりました。

 

つまり何が言いたいかというと、

シュールとは、

設定から予想される範囲から逸脱したネタ

ということが言えると思います。

そして、そんなあり得ない展開なのに、

そこには触れず、

当然のように進んでいく世界観のあるネタのことなんだと思います。

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つまり”シュール”とは

ここまでちゃんと読んでくれた人は、

なんとなく”シュール”とはこんなもんだということが分かってくれたかと思います。

では、最後に

これまで定義してきたものがすべて含まれている、

『シュールとはこういうこと』

と、一発で分からせるコントを紹介して終わりにしたいと思います。

 

それが、ごっつええ感じの

『腸』

というコントです。

まー、ごっつは他にもシュールなコントが沢山ありますが、

このコントが群を抜いてシュールで、

僕が思うシュールの定義がぜんぶ入っているので、これで説明します。

内容は、

賃貸を探して内覧をしに来た今田に、

不動産屋の板尾が物件の説明をしている。

その最中に、二階に住んでいる老夫婦が、

買ってきた『腸』を窓から捨てようとして、

それをおじいちゃん必死で止めてる。

それを黙って見ている…という。

※文字だけではなんのこっちゃ分からんと思うので是非、ネットに動画がアップされてるので見てほしいです。

 

このコントには、まず最初に言った、

『無表情』が入っています。

内覧に来た二人は、こんな状況でも大声でビックリすることもなく、

ただただ黙って見ているだけです。

夫婦も、こんなあり得ないドでかい『腸』に対して、なにもおかしく無い”てい”で進んで行きます。

 

次に、二つ目の

『予想される範囲の設定から逸脱』

は、

でっかい腸を捨てる捨てないで揉める

という設定です。

普通、この設定でもめるとしたら

拾ってきたとかでしょう?

それが『腸』なので、シュールな笑いとなっています。

 

そして、そんなあり得ないものが目の前で行われているのに、

このコントの中ではそこには触れずに、当然のことだと扱う世界観

コレがシュールなんだと思います。

 

もしこれが持って帰って来たものが、ウンコだったら

それを持って帰ってきた事実がボケで、

うんこを持って帰ってきた

だけで一つのボケが成立します。

 

でも”腸を持って帰ってきた”では笑いにならずに

まず一旦

ん?どういうこと?

ってなりますよね?

このように、その物(腸)では、まだ直接笑いに繋がっていないんです。

そこから、

その後のやり取りで、笑いに結び付けていく。

 

つまりシュールとは

そのもの自体では面白くない(笑に結びつかない)ことを、

世界観だけで笑いに繋げることということになります。

 

客に媚びず、

直接当てに行かずに、笑いに直結しないことをして、

見てる側に感じ取ってもらう笑いだと思います。

 

例えるなら、

タピオカドリンクはベタ

タガメサイダーはシュール

 

道沿いに店をオープンさせるのがベタ

雑居ビル5階で気になる看板をかかげるのがシュール

 

自己紹介で「どうも菅田将暉です」はベタ

「どうも河野友宏です」と、はとこの名前を言っちゃうのがシュール

 

こちらが直接当てに行ったらベタ

その場に立ち止まって、あちらに理解を委ねるのがシュール

ということが分かりました。

 

シュールの神様の日記


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キングオブ・シュール芸人

板尾創路』

ただただ、日記を書いているだけの本ですw

特に何も笑いを狙っている訳でもなく、

面白い出来事が起こるわけでもなく、

板尾創路の日常を、

365日、一日も欠かさず大学ノートに綴った日記です。

でも、
なぜか面白い

なぜかニヤけさせてしまう世界観!

これがシュールです。

この本を読めば、

『シュール』とはなにか?

きっと分かるはずです。

 

まとめ

どうでしょうか?

無駄に詳しく書きすぎて、逆に分かりづらくなった気もしなくもないですが(笑)

まとめる

●ガツガツせずに無表情で、

●設定から予想される範囲を逸脱した展開で、

●そのもの自体では面白くないことを、世界観だけで笑いに繋げること。

シュールの定義となります!

 

ま~もっと噛み砕いて言うと

どう面白いのか説明できないけど面白い笑い

がシュールだと思います!

 

そりゃ誰も説明できないわけだw

 

シュールな笑いを完全映像化!!


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シュールな笑いこれでもかと堪能できるDVDが、

松本人志の『ビジュアルバム』です。

正直、なんも恥ずかしがらずに言うと、

何が面白いのか

半分以上、意味が分からないですw

それがこの作品の一番の説明であり、一番の賛辞だと思います。

そのくらい、どシュールど真ん中!

出演者は、相方の浜ちゃんはもちろん、ごっつのメンバー。

そして、キム兄、ココリコが加わった、

松本ファミリー総動員です!!

松本人志が今よりもバリバリ尖っていた時に世に放たれた、

あの人の頭の中を、誰にも媚びずに映像化させた作品だと僕は思います。
(製作費は1億円越えだそうです)

世界観ハンパないです!!

※注 世界観凄すぎて、3本連続で見ると鬱になりますw

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