ハイどーーもーー!すれ違った女子高生に「62点!」と言われた事があるもんじです♪
![](http://20659575d7c40c3b.main.jp/wp-content/uploads/2018/02/ma-.png)
日本一の漫才師を決める大会
『M-1グランプリ』
今年は令和ロマンが第一回大会の中川家以来のネタ順一番目からの優勝で、
面白ければネタ順なんて関係ない!!
ということを証明してくれました。
このように毎年、多くの芸人からドラマが生まれ優勝者は次の日ニュースになるほど日本中が注目する
今や国民的大会になりました!
漫才の”天下一武道会”と言えるほど、
決勝戦のネタはどれも秀逸で、
本当にその年の全(若手)芸人の中から面白い上位10組が選ばれていると思います!
と、
ここで一つの疑問が。
「じゃー、歴代のM-1決勝のネタをあたらめて見直したとき、
果たしてどのネタが1番面白いのか?」
皆さんも一度は考えたことあるんじゃないでしょうか。
そこで、今回は
これまでのM-1決勝の全ネタを見返し、
すべてのネタの中からランキング
【トップ11】をつけようと思います!※毎年更新しているので中途半端な数字になりますw
あくまで
評価の基準は完全にもんじ、超個人的な好みの
『もんじーワン グランプリ』です!!あしからず
しっかり全ネタ見返しました!
第一回大会の2001年~2023年
までの19回分
【ネタの総数】ナント
235ネタ
【ネタ時間の合計】
約1076分(18時間)
の全てのネタを一つ一つ早送りせず最後まで観てランキングを作りました。
正直疲れた。
自分の中で【永久保存版】です。
僕の好きなネタの基準は…
①なんだよこのボケ!?どやって思いつくんだよ!という聞いたこともない新しいボケ。
②誰がやっても面白いじゃなく、この二人の人間味が染み出ているから面白いオンリーワンなネタ
③一つ一つの考え込まれたボケの重量感と全体の緻密な脚本
④漫才の醍醐味である、その会場の全体を巻き込み自分たちの世界にしてしまうほどの漫才師としてまとうオーラ!
(僕はそれが技術だと思います。間とかテンポとかの技術はどうでもいいです。そんな簡単なもので漫才が面白くなるなら練習すればだれでも面白くならないとおかしいでしょ。)
長々と失礼しました。
では、そろそろ行きましょう!
もんじワングランプリ開幕です~
キングオブコントのランキング↓↓↓
第11位 ジャルジャル
【タイタニック】
《もう一組のダブルボケ!全てが”サビ”のサーカスみたいな漫才》
![](https://monzzy.tokyo/wp-content/uploads/2018/02/11bcdbe8.jpg)
感想
2015年の1本目のネタ。
ネタを見た人は分かると思いますが、
タイトルを付けるのが難しいです(笑)
最初の導入が
後藤「最近見た映画の中で一番面白かったの何?え~タイタニック」
で始まっているからこう付けました。
でも、映画の話しをしているのはこの最初のだけ!
あとはずーーっと言葉遊びで、
お互いにワードのボケだけを応酬している今まで見たことのない漫才。
さらに言うと、上記のセリフもボケなので
実は、ほぼ最初のセリフから最後のセリフまで徹頭徹尾全部ボケなんです!!
普通漫才って、
テーマがあってそのお題に沿ってボケていくじゃないですか?
でもこれって映画関係ないんですよね(笑)
会話の中の言葉づかいや、イントネーションでずっとラリーを繰り返してます。
イントロもAメロも間奏もない、ずーっとサビを聞かされている状態。
さらに、あまり気付かれていないですけど
ジャルジャルって”Wボケ”なんですよね。
Wボケと言えば笑い飯だけと思われがちですが、全くテイストが違うのであまり騒がれていません。
というのも、二人は見た目も普通でキャラも特別なものがないのでワード100%だけで勝負しないといけないという、芸人としては酷なコンビ。
そんな弱点をものともしないほどレベルの高いボケを様々な種類で展開していく漫才は、見ていてサーカスのようなエンターテインメントを見ている感覚にさえなります。
2本目のネタや2017年・2018年のネタも同じく傑作ですが、このネタの最初に受けた衝撃は越えられないですね。
ベストフレーズ
福徳「どうしたん急に怒り出して、雷坊主の添い寝節か~?」
第10位 スーパーマラドーナ
【エレベーター】
《漫才のアカデミー賞!!漫才の盲点を突いた大どんでん返し》
![](https://monzzy.tokyo/wp-content/uploads/2018/02/89fc5ddb-304x171.jpg)
感想
2016年の1本目。
本当にこの人たちの漫才は脚本が凄い!!
最初に、
田中「エレベーターに閉じこめられて、終始キリッとしてましたから」
というフリがあってコントに入るんですが、
前半部分は伏線を張りながら展開していって、
後半にその回収をする(伏線の回収参照)いい映画のような漫才。
そのなかでも特にこのネタは、
ボケの田中が演じていた変な人物は、実はずっと田中ではなく全然知らない人だったんですね。
これ、衝撃じゃなかったですか?
完全にエレベーターに閉じ込められていたのは田中と女性2人っきりだとこっちが勝手に思ってただけで、
後半のたたみかけ中にサラッと
「さっきからうるさくてすみません…」
と、3人目の存在が明らかになるという
漫才コントの盲点を突いた大どんでん返しが待っているんです!
しかも、それが一番最初のフリで言っていた
”終始キリッとしていた田中”という伏線に繋がる!
映画の『SAW』で受けた衝撃以来の灯台下暗し的なオチ!
それを漫才時間の4分間で体感させるんだから、もしかしたらSAWよりこっちのほうが凄いかもしれない。
ベストフレーズ
武智「暗闇でビンタしたからめっちゃ変なとこ叩いてるやん!」
9位 スリムクラブ
【お葬式】
《変化球漫才の頂点!ボケ数10個のフルコース》
![](https://monzzy.tokyo/wp-content/uploads/2018/02/m1_2.png)
感想
2010年の2本目。
かな~り賛否が分かれる漫才です。
ハマらない人には、何が面白いのか全くキョトンなネタだと思いますが、いろいろと凄いことをやっているので僕は大好きです。
まず、M-1には一組『イロモノ枠』というものがあります。
テツトモに始まり、南キャン、ポイズンガールバンド、メイプル超合金、マジカルラブリー、トム・ブラウンなどなど…
彼らはどちらかというと、M-1という大会の味替え的な存在で、正統派漫才ばかりが続くと飽きてしまうので、変化球の役割で投入されます。
昔の寄席でいう『イロモノ』ですよね。
ただ、このスリムクラブはそのイロモノの中でも別格の存在。
まず、普通の漫才師は、
漫才の作り方として4分間でどれだけボケれるか!
という、ボケの数をどんどん増やしていくという作業を行います。
理由はもちろんその分笑いを沢山とるため、とうのもありますが、
そうすることで小さいボケも勢いで笑ってもらえるし、
たとえスベってもテンポで誤魔化せるというメリットもあります。
でもこのスリムクラブの漫才のボケの数は多く見積もって
10個ですw
これは、全M-1ネタの中でも最少ではないかと思います。
ということは、
勢いで誤魔化しがきかない、
ボケフレーズで確実に笑いを取らないといけないということです!
さらに、
あんなにたーーぷり間をとってボケるということは
『さー今から面白いこといいますよ~』
って言ってるのと一緒で、どんどんハードルを上げる行為なんです。
もしそれでスベるようものなら、地獄のような空気が流れるので、まともな感覚をした漫才師は絶対にやらない漫才スタイルです。
ツッコミもしかりです。
あんなにつっこむまでに時間を開けるなんて、普通怖くて出来ません。
そして、
九州・沖縄の人はツッコミの文化がないので、関西の方みたいにビシッとツッコめないとこを逆手にとった、
たしなめるような言い方をしてます。
宮崎出身の僕からすれば、あれはもう発明です。
そうして、おたがい間をたっぷりとって
”次は何がくるんだろ~”
と期待させておいて、確実にそのハードルを越えて大爆笑をかっさらう!これは簡単なことではないです。
まさに一品一品がメインディッシュの高級フルコースのような漫才といえます。
ベストフレーズ
内間「この状況で民主党のこと考える人、民主党にもいませんよ」
第8位 とろサーモン
【石焼き芋】
《型にはまらない独創の極み!!漫才界のピカソ》
![](https://monzzy.tokyo/wp-content/uploads/2018/02/とろサーモンM-1なんで優勝?「出来レース」「意味わからん」「ラストイヤーだからか」.jpg)
感想
2017年の2本目。
この人達のネタの凄さを言葉で説明する事はすごく難しいです。
なぜなら、他の漫才師だったら
『このフリがあって、それに対してコレで…』
とか、ある程度ネタの仕組みを説明ができるけど、
とろサーモンの漫才はそれができない。
ボケというより久保田という人間のヤバさ、イカれ具合をネタに溶け込ませて表現したような漫才なので型にはめたようなボケじゃないんですよね。
まるで猛獣使いが横で猛獣を自由にめちゃくちゃ動かせといて、それを無理やり芸に見せているような漫才www
猿やイルカのような芸達者な動物よりも、
ライオンや熊やワニのような猛獣の『何をしでかすか分からない』ドキドキ感ってあるじゃないですか?
この型にハマらない、決して綺麗ではないけど笑ってしまう!
これが、上記の”僕の好きな基準②”で言ったとろサーモンにしかできないオンリーワンの漫才です。
ぶっちゃけ賞レースに向いているネタってあるんですよね。
最近の芸人はその攻略本に沿ってみんな、ボケの数を増やすとか後半のたたみかけだとか伏線の回収だとか、そんな型にはめてポイント稼ぎのような技術点重視の構成にしようとします。
でも久保田に限っては、そんなテクニックなんかクソ喰らえと言わんばかりに、ダラダらと話すし、マイクを独り占めするし、漫才のセオリーを無視した限りなくアドリブに近い立ち振る舞いをしています。
まさにみんなが好きで高評価を得られる綺麗なネタの逆をいってるんです!
絵画に例えるなら、他の漫才師は一生懸命”被写体”に似せるように絵を描きます。
なるべく写真かと思わせれるように、より綺麗に、間違えないように完璧に書こうとします。
その綺麗さでみんな競い合ってるのに、
この2人の漫才は画用紙に自分の書きたいように書いている!
なんならもう被写体なんか見てないです笑
画家でいうとピカソのような漫才なんです。
漫才は、いかに綺麗でノーミスだろうが、お客さんの笑い声を多くとったコンビが正義なんですよね。
そういった意味では、このネタは間違いなくあの日、
1番爆笑をとったネタでした。
ベストフレーズ
久保田「芋だけに”雪水とれる明日かな”・・・は??」
第7位 銀シャリ
【料理のさしすせそ】
《銀シャリ史上最高のネタ。誰も傷つけないオーソドックス最強の証明》
![](https://monzzy.tokyo/wp-content/uploads/2018/02/maxresdefault-1.jpg)
感想
2016年の1本目。
銀シャリのネタってテーマがオーソドックスなものが多いです。
この漫才もそうだし、
ドレミの歌とか昔話とかことわざとか、結構昔から漫才の題材に使われているもので手あかが付きまくってます。
だからこそ、
そこで勝負する難しさ!
ってあるんですよね。
よっぽどのクオリティじゃないと単なるベタな漫才になってしまうので、
普通の漫才師は避けます。
避けて、誰もやっていない設定とか、斬新な設定でネタを作ります。
そのほうが簡単に新しい、斬新なネタって思われるからです。
でも、銀シャリはあえてオーソドックスな設定を真っ向から選んで、見事にここまでの芸術的な漫才にまで仕上げられています!
これはそうそうできることじゃないっす!
さらには、
オーソドックスな誰でも知っているものを題材にすることで、子供からお年寄りまで幅広い層の人を笑わせることが出来ます。
ただ!
ただですね、その分、若い層や目の肥えた玄人にはウケなかったりするんです!
でも、
銀シャリはその層にも認められる漫才をやってます。
その中でもこのネタは
『さ・し・す・せ・そ』という、あいうえお作文みたいに
頭文字でボケないといけないという、
かなり昔から使われている笑いの手法で、
しかもボケのルールが決められた、範囲の狭い中でやりくりしないといけない、かなり難易度の高い題材なんです。
このネタ冒頭のくだり、料理の”さしすせそ”醤油フェスティバルができた時は、ニヤッとしたでしょうねwほんとうに見事です。
そして、ただのベタな漫才になっていないのはツッコミの橋本が
”ツッコミ+1”のテクニックがあるからこそです。
ちゃんとボケを面白く処理してから、さらにもう一つ笑いを加えるという技術。
南キャンの山ちゃんがこの技術では有名だけど、
山ちゃんと違うのは、
嫌味がなくサラッとコンパクトなワードでスマートに付け加えてくれるところ。
料理の付け合わせで例えると、
山ちゃんは自己主張が強く、メインの料理を喰っちまうエスカルゴのような料理だけど
橋本のツッコミは、ボケのおいしさを活かしつつ、さらにおいしくなるようさりげなく付け合わせる、まるでエスプーマのようなツッコミ。
同じエスでも全然違うんです。
誰も傷つけず、
オーソドックスで老若男女問わず誰が観ても面白い。
でも誰も出来ない漫才をしています。
ベストフレーズ
鰻「ミソ?…なんで”そ”で味噌やねん!!」
すみません、
熱がこもりすぎて、
思ったより長文になってしまったので
残りは分けることにします!
次回へ続く…
『読むM-1』
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2001~2010年の歴代全優勝者のインタビュー!
優勝者にしか聞けないあの日の気持ちや空気感を今だから語る。
大会委員長の島田紳助や、
ミスターM-1中田カウス、
松本人志や今田耕司が語る『M-1とは』
この本を読めば、
これからのM-1が10倍楽しめる、
完全保存版のお笑いドリーム10年史。
ベスト6位~1位
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