ハイどーーもーー!運動のために電車の1両目から最終車両までずっと歩くもんじです♪
前回に引き続き、
『M-1グランプリ』
を、わたくし”もんじ”が勝手にランキングづけしていく
通称「もんじー1グランプリ」
を開催しております!
今回はその後編です。
前編はコチラ↓↓↓
では、さっそく残りの
ベスト6を発表したいと思います!!
第6位 笑い飯
【マリリンモンロー】
《おふざけの極み!これぞダブルボケの真骨頂》
感想
2005年の2本目。
「M-1と言えば笑い飯!」
と、いえるほどたくさんの名作があります。
有名なのが「奈良県立博物館」と「鳥人」ですよね?
確かに二つともメチャクチャ面白いです。
この二つを一番と言っている人も沢山います!
でも
博物館は、前半と後半別のネタを2つやってるし、鳥人はボケはダジャレや芸能人ネタが多いので鳥人だけがあんなに評価が高いのは意味が分からないです。(ま~紳助さんが100出したからでしょうが)
ハッキリ言って
笑い飯はずっと面白いんです!
もう初登場のときから面白い。ずっ~と。
もちろん技術は上がってきているけど、ネタのクオリティは大きく変わることがない。
これは、
もう最初っから笑い飯の漫才が出来上がっていたという証拠です。
こっちが笑い飯のネタに目が慣れてきているだけで
優勝した時と、最初のころの漫才を比べてもそんな面白さは変わらんし、
(むしろ昔のほうが粗削りで面白かったりする…)
なのであの優勝はM-1を今まで引っ張ってくれてありがとうという、いわば『功労賞』ですね!
だから、鳥人だけが急に評価高いのはおかしいんです。
何度も言うけど鳥人のネタの一個一個のボケを見たら、ダジャレとか、鳥進一とか手羽真一とか芸能人ネタで特別なことは言ってない。
鳥人ってゆー架空キャラを作ったことは凄いけど、
笑い飯からしたら
「なんでコレだけウケんねん!」
って話です。
だってずっと同じくらいの漫才をしているんだから。
当てつけかのように次の年、
サンタウロスとか、小銭の神様とか、同じような設定であえて2本やって
「お前らこんなんが好きなんやろ?じゃーそればっかやったるわ!」
てゆーヤケクソ感が見えましたもんねw
ちょっと、話がずれましたが…
このハッピーバースデーのネタが好きなところは
他のネタはWボケという仕組みのため同じ場所でその場足踏だけど、
このネタだけは途中で2人ともマリリンモンローになって歌詞が進んでいくから展開があるんです。
そこからはもうツッコミ不在で、本当の意味でダブルボケになってました。
後半にもうひと展開して、ギアがもう一段階上にあがる感覚のネタなので、このネタだけは数ある笑い飯のネタの中でもちょっと毛色が違うかなと思います。
そしてもう一つ注目したいのが
笑い飯の魅力は、あんな人生が変わるかもしれないM-1という大舞台で
あそこまでふざけられるところw
チ〇ポジしかり、指の名前しかり、
くだらないことを小学生のようにずっとやってる
ふざけ合戦がこの漫才では一番顕著にみられたので
このネタを選びました。
ベストフレーズ
西田「お前、本番どうなってんねん!」(哲夫のマリリンモンローを見て)
第5位 スーパーマラドーナ
【落ち武者】
《ほぼ全てのボケが拍手笑い!芸術的レベルの完璧な脚本》
感想
2015年の1本目。
スーマラが2本目のランクインです!
漫才において、お客さんからの最高の評価というのが
『拍手笑い』です。
拍手笑いとはその名の通り
笑いと同時に拍手が巻き起こるという、
漫才中に1度起こせるか起こせないかくらい会場全体が爆発的に盛り上がるお客さんからのMAXの賛辞です。
「もう、面白いを通り越して感動!!」
というくらい芸術的なボケの時に起こるんですが
このネタを見てもらえば分かる通り、
中盤からの笑いがほぼその『拍手笑い』です。
そのくらい、この漫才の一個一個のボケのクオリティが高いし、
ボケの数も多くて、ボケの種類や緩急も凄い!
そして前半の勢いを保ったまま、後半のたたみかけに入るとジェットコースターのように一気にスピードを上げてクライマックスへ突入し
前半に仕掛けていた伏線を回収していく…
という、まさに漫才を通り越した
『芸術作品』
といってもいいくらい完璧な漫才です!!
ベストフレーズ
田中「ガチャ”ここもいっぱいでござる”」
武智「今の落ち武者やろー!」
第4位 ミルクボーイ
【コーンフレーク】
《「考えたことがある」のに出来ないネタの完成形》
感想
2019年の1本目。
まず、
このネタの凄さを説明するにあたり、
どんな言葉よりも説得力がある言葉を言ってくれた人がいます。
それが審査員のナイツ塙!
その言葉とは
塙「考えたことがあるんですよこういうネタ。でも、こんなに面白くできなかった」
この言葉以上に、この漫才がいかに凄いかを分かりやすく伝える言葉を僕は思いつかない
ってくらい、
一番分かりやすく端的に言い表した言葉で、
なにより最大の賛辞だと思う。
この言葉を第一線で活躍している現役の漫才師に言わせるって相当凄い。
確かにこの言葉のように、
この漫才の大まかなボケの種類は
日常の気になったことにツッコミを入れる、
って誰でもやっている笑いです。
その辺のお笑い好きの大学生でもやっているし若手芸人も一度は考えたりします。
日常で気になった事に”つっこみ”をいれるという笑いの形。
例)なんでコンビニのおにぎりは必ず海苔少し残んねん!
みたいな。
そんな誰もがやれることを、誰よりも面白くやる凄さ
しかも、
その題材が
『コーンフレーク』
という、誰もが一度は食べたことがあるほどなじみ深いほど身近なものでやるってゆー。
手あかが付いていそうで、誰もが手を付けていなかった
灯台下暗し的な発見。
そして、
ボケがコーンフレークの特徴を言って、
↓
その特徴にまつわるあるあるを言う
↓
コーンフレークでは絶対にないことを言う
↓
同調して絶対に違う理由を説明
という、
システム的には同じことの繰り返しで、
裏を返せばそれは、それは
いつボケがきて、どんなボケが来るのかが予想できるパターンの漫才なんです。
この形の漫才でここまで笑いを取るのがいかに凄いことかというと、
ボクシングで例えるなら、
左フックで必ず仕留めに来るって分かってるのに、確実に左フックを当ててくるボクサーのよう。
そのくらいどんな漫才よりも難しいネタの仕組みで勝負している。
あと、細かいけど、
ネタの核心である『朝ごはんの名前』を思い出せないのが
自分じゃないところがいいんだと思います。
普通、漫才はボケ本人が“ぼけ”ている。
昔、ダイアンがM-1でやった「サンタって何?」ってずっとサンタを知らないっていうネタがあったけど、
もうウソやん…ってなってしまうと冷めてしまう。
でも、このネタは
『お母さんが思い出せないって言っている』
って、自分のことじゃないことにすることによって、
観ている方の気持ちが離れていかない。
しかも、
ここにいない誰かのことについて二人で思い出そうと、
協力し合っているから、漫才によくある単純なVS構造にならないんですよね。
長々と書きましたが、
このように全てにおいて、
完成された漫才なんです。
ベストフレーズ
『コーンフレークは生産者さんの顔が浮かばへんねん』
第3位 ブラックマヨネーズ
【格闘技】
《会場中が揺れるような笑い声に包まれた!漫才を超えた魂のぶつかり合い》
感想
2005年の2本目。
もう、これを漫才と呼んでいいものか。
まるでマイクを挟んで二人で今、口喧嘩してるのをみんなが見ているようです。
もはや台本があるようには思えない。
吉田の相談に、小杉がアドバイスして
それに対して吉田が考えすぎて”揚げ足を”とっていく、
それに負けじと、小杉が反論する
という、
最初はただマッチ棒で遊んでただけだったのに、
最後は気付けば、この辺一帯を焼け野原にするほどの大火事になっているみたいな。
お互いが理屈を言い合う水掛け論なんですが、
この漫才は火にガソリンをかけるようにどんどんヒートアップしていく…
水掛け論ならぬ『ガソリンかけ漫才』!!
そのガソかけ漫才は、みんなが気付かないうちにどんどん笑いの炎が燃え広がっていき、
最後の方は、会場中が
いや、
今、日本中が”この二人”で笑っているんじゃないか??
ってあの時思っていました。
ヒートアップしたときの笑いのピーク時は鳥肌が立つレベル!
後半はもう、
「次、吉田は何て言うんだろう?」ワクワク
って吉田の口から出てくる言葉が聞きたくて聞きたくて、聞きたくて聞きたくて
会場中が、吉田の言葉欲しがり屋さん状態になってしまってましたもんね。
そして
その期待に応えるような言葉を次々と確実に返していく。
あの会場の沸き具合はまさに
『会場が揺れる』
というほどの、笑いのうねりが発生してました。
ベストフレーズ
吉田「だいたい、負ける時は死ぬときやからな!!」
第2位 チュートリアル
【チリンチリン】
《唯一無二の完全勝利!!伝説のノーボケ漫才》
感想
2006年の2本目。
まず、この漫才の凄いところは、
ボケというボケが無いところ。
普通、漫才のボケって
「アツは、夏いな〜」
みたいにその言葉自体で笑わせようとするものです。
ただ、この漫才はそういったボケが無いんです!
それだけで凄くないですか?
ただ自転車のチリンチリンを無くした奴が、
チリンチリンごときで悲劇の世界に入り込むという設定だけで笑わせてるんです。
その徳井の想像を絶するサイコっぷりに←
お客さんを含め審査員の全員が、徳井の世界観に取り込まれてしまっています。
そもそも
イケメンって、漫才師にとっては不利に働きます。
でも
あの世界観のあるキャラに入ることで、そのハンサム顔が逆に狂気に満ちた顔に見えてくるから凄い。
それと、M-1ではしばしば一本目のネタが面白すぎると二本目のネタがそのインパクトをなかなか超えられずに涙を呑むというパターンが多く見られます。
でもチュートは一本目の『冷蔵庫ネタ』で、ドッカンドッカンうけてそんな中、二本目にグーーンとハードルが上がっているところを
このチリンチリンがそれをさらに上回るほどの笑いを取りました!
それが、
M-1史上初の『完全勝利』
(一本目のネタの点数が全員チュートを最高得点にし、さらに二本目も全員がチュートの名前を挙げた)
という、他に類を見ない伝説のネタと呼ばれているゆえんです。
ベストフレーズ
徳井「ゆきずりの女と寝たよ!!」
第1位 和牛
【ウエディングプランナー】
《すべてがパーフェクト!非の打ち所がない最高峰の漫才》
2017年の1本目ネタ。
感想
えっと〜
どこから絶賛していいかもうわからないくらいパーフェクト!
一個一個のボケの破壊力
最後につながる構成の緻密さ
そして最後は、
ツッコミがボケ側にまわるというか、
振り回されながらも乗っかってボケ倒す
まさに無双状態!!!
僕がこの時、審査員席に座ってたら100点を押してますね!
和牛の凄さは、漫才師の欲しい要素を全て兼ね備えている所です。
銀シャリのような正統派な部分もあり、
とろサーモン久保田やブラマヨ吉田のようなひねくれキャラも水田は持っているし、
笑い飯のように、ツッコミ不在で2人で最期のたたみかけも出来て、
スパマラのように伏線を回収する緻密な構成力も持っている!!
このように
すべての漫才師のいいとこ取りをしている、いわば
漫才サイボーグなんです。
そして、松本人志がこのネタの後
「実は新しい試みをやっていて、スッと二役から乗り替わるという、今までにないパターン」
と絶賛してたように
ここにきて更に、新しい発明品まで生み出しているという。
これから先、この漫才を超えるネタなんてもう現れないんじゃないかなというくらい最高傑作です。
文句なしに222本の全漫才の頂点はこのネタです!
キングオブコントバージョン↓↓↓
おわりに…
いや~、一気にこうして最初から観ていくと
漫才の進化がハッキリと分かりますね!
もうね、2001年~2004年の漫才は正直
今のM-1でやったら決勝にも残らないものばかりだと思います。
そのくらい、レベルが違い過ぎます!
最初の方を観ていると、
おぎやはぎとかフットボールとか面白いな~
ランクインするだろな~と思って観てたけど
いま思えば古いもんね。
アンタッチャブルも最近、復活漫才で騒がれてたけど…
ぶっちゃけ全部”小ボケ”でザキヤマがチョケてるだけですもんね。
もちろん全然面白いですけど、
じゃー今、このネタでM-1でたら…
って思うと決勝行きますかね??
オードリー、パンクブーブーもすっげ面白いけど、
このトップ11の漫才の中に入れたらやっぱり負けますね。
もちろん、この11個以外のネタは面白くないってわけじゃないです!
全部やっぱり面白いです!
この222ネタがあったからこそ、今の進化があると思います。
フットやアンタッチャブルは野球で言うと、
レジェンド選手だと思う。
でもいくら、王貞治・長嶋茂雄が凄い選手だったとしても
大谷翔平の球は簡単に打てません!
昔のおっさん達が、
「王貞治は凄かった!」
とか
「長嶋は越えられんわ!」
とか言ってるのと同じに見えます。
でも、
昔の漫才があったからこそ今の進化がある!
のは確かです。
誰よりも面白いネタを作ろう!
あの人よりも笑いを取ろう!
と、
芸人達が、今もなお
より高みを目指した結果が、
今のこの最高レベルの漫才を生み出しているんだと思いますね~。
そういった意味でも、やっぱりM-1っていい大会ですね!
あらためて、
ありがとうM-1グランプリ!
ありがとう島田紳助!!
第1回 M-1グランプリ
2位
ユウキロック(元ハリガネロック)著
M-1を誰よりも近くで見た演者側だからこそ出てくる言葉が沢山詰まっています。
僕はこの本
『リアル火花』
って呼んでます。
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