キングオブコントの歴代好きなネタランキングTOP13を大発表!

ハイどーーもーー!ビデの位置で丁度いいもんじです♪

年に一度のコントの大会

M-1が開始されて7年後

2008年から開催された、

お笑いの総合格闘技と称されるコントの賞レースです。

 

マイク一本、喋りのみ…

の漫才とは違って、

小道具、メイク、衣装、音楽、セット有りの

まさに総合格闘技のような大会です!

 

そんな何でもアリ感が僕は、

漫才よりもコントのほうが好きな理由なんですが、

そんなコント好きのもんじが、

キングオブコント(以下:KOC)全ネタで好きなネタをランキング付けしてみました!

これはあくまで

完全にもんじ、超個人的な好みのランキングなので、

売れてもねーヤツが、芸人様のネタをとやかく言うあつかましさをご了承の上ご覧下さい。

ランキングの前に…

このランキングはキングオブコント開始の

●2008年~2023年

までの18回分

●ネタの総数、ナント

218ネタ

●ネタ時間の合計

1,001(16時間6分)

の全てのネタを早送りせずに、改めて見返したうえでランキングを作りました。

TOP13なんて中途半端な数字になったのは、面白いネタが多すぎてどうしても10本に絞れなかったんですw

そのくらい本気で作りました。

そして毎年大会ごとに更新していこうと思っているのでどっちみちランキングは変動すると思うので。。。

ぶっちゃけめちゃくちゃ疲れました。

そんな僕の努力の結晶を見てやってください。

M-1のランキングは↓↓↓

【M-1】全てのネタ222本で本当に面白いネタをランキングつけてみた【Best11】

2023.12.29
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第13位 しずる【能力者】

《キャラと演者がドはまりした巧妙なギミックコント》

しずる キングオブコント 超能力
感想

2012年の一本目のネタ。

このコントの始まり方が大好きなんですw

街中で二人がすれ違う瞬間に池田が、

「分かってるよ君も能力者なんだろ?」

という、

能力者もののマンガでありそうなシーンで始まります。

その一言目からイキってる池田のキャラがドはまりしてて、このコントのキモになってます。

 

内容は、

二人とも能力者で、池田の能力は

『その人間が能力を持ってるか分かる能力』

で、その能力を使って村上の

『時間を戻す能力』

を見抜き、仲間になろう!という誘ってくる話しなんですが…

お気付きの通り、池田の能力はたいした能力じゃねーですwww

それが分かった瞬間から、

観ている方は池田のセリフ一つ一つに、

『なんでお前そんな偉そうなんだよw』ってツッコみたくなります。

そして、そんなこっちの気持ちを村上がちゃんと言ってくれるんです。

 

そのツッコみたくなる上からスタンスのセリフと、

絶妙にダサくて腹立つくキャラが池田にハマリまくってて、

全ての行動がイラ面白くなるんです!

さらに、

その終始上からスタンスの奴が、

「1度しか言わない」と言ったセリフを能力で2度言わせる

とか、

「カッチーーン」

を何度も繰り返しやらせるとことか、

そのキャラがどうすればより滑稽に見えるか

ってのを、時を戻す能力を使って映し出してる描写は見事です。

 

こういった暗転して、繰り返すようなギミックを使ったコントは

一度流れが途絶えるので、笑いをキープし続けるのが難しいんですが、

それを可能にした巧妙な描写と展開は、コント師としてしずるがトップクラスの存在であることを強烈に印象付けたネタでした。

ベストフレーズ

池田「このアビリティレーダーは半径5kmまでなら能力者の存在が確認できる」

村上「…もはや君の能力は必要ないじゃないか!!」

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第12位 犬の心【手品】

《装飾で着飾らない”普通”という難しさ!!

キングオブコント 2014 犬の心 手品
感想

2014年一本目のネタ。

この人たちのコントは、

面白いメイクや衣装、そして豪華なセットなどで装飾して、分かりやすく笑いを取るようなコントが少ないです。

ただ椅子が二つあって、そこにフツーの服を着た、不細工でも面白い顔でもないフツメンの男二人が、フワ~っと会話をして始まるんです。

このネタも、

そんな二人が例のごとく普通の格好して、

声を張ることもなく一般人の素のテンションで始まります…

 

これがまず凄いことね!

 

コントを始めたばかりの若手芸人なら分かると思うけど、

そんなこと怖くて絶対に真似できません。

普通は面白いメイクしたり、変な動きや声だしたり、せめて設定を奇抜にしたくなるもんです!!

日本人はそう志村けんから教わりました。

それをやらないということは、よっぽど中身で笑わせないといけない難しさがあるし、

だが逆にどんな展開になるか、次に喋るセリフや1秒後に何が起こるのか、先が全く読むことができないという、不思議な面白さがあるんです。

 

例えば、服を脱がせたら『リバーシブル』だった…

なんて別にボケでも奇行でもなんでもないじゃないですか?

でもあの流れとタイミングでボソッと『リバーシブルかよ』って言えば笑いが起きる、

って、メンタルをくすぐるような笑い。

 

その後も終始、

大袈裟なボケや非現実な展開もなく、ワードのチョイスや心理描写だけで笑わせていきます。

そして、

「でも先輩バイセクシャルじゃないですか」

という後輩のセリフの後のツッコミって普通

「誰がバイだよ」

とか

「違うよ!」

って否定しそうなもんだけど、

否定も肯定もしないっていう返しは見てる人全員を裏切ったと思います。

もはやこのコントは、設定や登場人物は超普通でも、

他のコントとは違う全く普通じゃない

まさに四次元のレベルにあるコントだと僕は思います。

ベストフレーズ

「リバーシブルかよ。」

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第11位 モンスターエンジン【遊園地のキャスト指導】

《緊張と緩和の両方で笑いを起こすハイブリットコント!!》

キングオブコント モンスターエンジン 2011
感想

2011年二本目のネタ。

コントの最初のセリフって、

ふつう設定や登場人物のキャラを、徐々に説明しようとするもんじゃないですか?

でもこのコントのボケの第一声は

「殺すぞ」

ですwww

いや、ボケの最初のセリフ「殺すぞ」って

どんなコントだよ。

 

ただ、このシンプルな一言でこの人のキャラを一瞬で分からせてくれています。

とにかく新人や弱い立場の人間には、鬼のようにアップをかましてきて、普段の仕事の時では態度がコロッと変わります。

これはお笑いの基本である、

『緊張と緩和』

という技法に当てはまると思います。

でも普通、緊張と緩和の笑いって

『緊張』の部分はフリで、

笑わせるパートは『緩和』の部分だけってのが定石だけれども、

このコントでは、

『緊張』の部分も教官の恫喝ワードで笑いをとって、

そこからの『緩和』によって、緩急の笑いも取るってゆー、

2つの笑いを兼ね備えたハイブリットなコントなんですよね。

 

そして

最後のシーンでの教官のお手本のセリフは、

もはや台本で決して字では起こせないカオスな笑い!

それにより予定調和なセリフのやり取りをするコントとは別次元の笑いを産み出す仕上がりになっております。

大学ノートとにらめっこしててネタ作りをしていた僕では絶対に作れないネタです。

ベストフレーズ

「客は全員、宇宙服着てると思え」

 

第10位 チョコレートプラネット【監禁】

《個々が織りなす旋律!ベタと現代の融合》

キングオブコント 2018 チョコプラ 監禁
感想

2018年一本目のネタ。

とにかくこのコントの登場人物は2人ともバカですw

そんなバカ2人が、ひたすら自分のやりたいことを主張し合うという、ツッコミ不在のダブルボケスタイルとなってます。

普段のTVでも見せる、チョコプラの「我が我が」精神がうまく出てるなーと思います。

だって普通、相方がIKKOのモノマネで人気が出たら、

片方は我慢してまともな立場におらんといかんでしょ?

でもこの人たちときたら、IKKOの横で全く関係のない和泉元彌のものまねをやり始めたんですよw

R-1にも2人ともピンでそれぞれ決勝に進出してるし、一人一人の才能が高くて、

本田圭佑の言葉を借りれば『個の力』が溢れ出て仕方ないコンビがチョコプラなんです。

このコントも二人の”個”と”個”が共存し合って、

双璧をなすこの人達らしいコントになっています!

そして笑いの形としては、

ドリフの『志村後ろ』パターンのようなベタな構図にはなってるけど、

それをモニターを使って今風のコントにアップグレードしているあたりが、

現代コント師の筆頭であるチョコプラの真骨頂だと思います。

そしてこのすれ違いパターンの一点張りでは正直しんどいことをちゃんと分かってて、

笑いが落ちてきそうなタイミングで小道具出したり、顔を出したり、前に出てきたり、

と、どんどん展開が転がっていって、その度に笑いの量もちゃんと一緒に上がっていってる。

最後なんて、2人とも前に出てきてたたみかけたところを、音声で3人目を登場させるなんて、

もはやコレはトリオネタですよ?w

これは新しいことを作り出し続けているチョコプラの全てが詰まった最高傑作だと思います。

ベストフレーズ

「ちゃんと説明してからパニックになってほしい」

 

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第9位 東京03【旅行】

《日常の中にある人間模様が結局一番面白い!!》

キングオブコント 2009 東京03 旅行
感想

2009年の2本目のネタ。

東京03の凄さは、

その辺に”いるいる”って思えるキャラだったり、

実際に”あるある”と思えるごく普通の日常が題材なとこです。

他の芸人のように、

幽霊やサイコパス、過去や未来のような極端に非現実な設定はありません。

そんな中であそこまで面白くできるって凄くないっすか?

 

このネタも、斬新な設定でもなければ特別なぶっ飛んだキャラも登場しない、

あなたの周りでも起こりそ〜な、気まずい状況ですw

そして、分かりやすいボケもなくて、全員ちょっとおかしな所がある程度です。

 

でも、考えてみれば人間なんて誰しも変わってる部分はありますよね?

ツッコミどころのない完璧な人間なんていないんです!

そんなありふれた人間のちょっとしたミスや、変わった部分を絶妙に絡み合わせたコントが、この人たちのコントなんですよね。

きっかけは角田が旅行初日なんかで告白をしてしまうというミスから始まってるけど、

飯塚の旅行を楽しみにし過ぎて旅行を楽しめと無理強いする部分もおかしいし、豊本もフッておきながら態度が急変する嫌な女だし、

3人が悪気なく少し変わってて、

その3人の人間関係が巻き起こす笑いなんですよね。

 

内容に矛盾点がないのも特徴で、全員の行動にちゃんと理由があります。

みんな大好きサンドウィッチマンのコントみたいに、ファミレスの店員がホタテを勧めてきたり、「厨房の方振り返ります」みたいな現実にはありえない行動はしません。
(だから、実は一本目のコンビニ強盗ネタは賞レース向きのネタで本当の03らしくはないですよね…)

そんな非現実なボケは一切せずに、日常生活の中の人間模様だけで笑わせるから、素人も玄人も老若男女みんなが見てて面白いんです。

ただ正直言うと、僕は東京03が大好きでほぼ全てのネタを見てるので、この4分という短さだとこの人たちの良さはあまり伝わらないです。

なのでこの順位です。

ぶっちゃけこの人たちの面白さはこんなもんじゃないです。

ベストフレーズ

「俺がちょっと女将の顔見てる間になんだよ!」

第8位 かもめんたる【路上詩人】

《狂気と笑いを共存させたイヤミスコント!!》

キングオブコント 2013 かもめんたる 詩人
感想

2013年の1本目。

この人たちのコントは、

登場人物に少し屈折したバックボーンを持たせ、その複雑な心情の間で生まれる笑いが多い。

だから、

ただ単純に「楽しい笑い」だけでは終わらず、見終わったあとになんかイヤ~なミステリー小説(イヤミス)を読んだような、

湊かなえの小説をみたいに報われない虚無感みたいなものを覚えます。

 

このコントも、

単に甘い考えの路上詩人を言い負かすだけのコントだったら、ただ頭ごなしに否定していけばそれで普通はいいんだろうけど、

だけど、この人たちは

そこに『宝くじが当たって急に金を持って性格変わったおばさん』

という、キャラにバックボーンを持たせています。

だからよく見ると最初っからは否定してなくて、どちらかというと応援しているんですよね。

でもあまりに綺麗ごとを並べるので、我慢できず急に態度が豹変するんです。

最初はおばさんの方がおかしな人だと思ってたら、おばさんのあまりにも的を得た言葉を浴びせられ、若者の人間の薄っぺらさがジワジワとあぶり出されて、化けの皮がボロボロ音を立てて剥がれていき、

徐々に立場が逆転していってることに気づきます。

そんな無邪気な残酷さを、ギリギリのラインで笑いに変える脚本力が凄いんです。

しかもそれを4分という短い時間で完結させるんだから。

「おばさんには分からないんですよ!」

「何がおばさんよ!”人類みんな同い年”なんだろ?」

自分で作った言葉が自分に返ってくる、というブーメラン式伏線回収の仕方もまたオシャレ。

ベストフレーズ

「あんたね!やってること、考えてること、そのポロシャツ、全部間違ってると思え」

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第7位 2700【右肘左肘交互に見て】

《コントを曲に落とし込んだ笑い声のマエストロ!!》

2700 右肘左肘交互に見て キングオブコント
感想

2011年一本目のネタ。

2700はネタ作りが完成したら”ネタができた”とは言わない。

『曲ができた』

と、言うそうですw

それはこのネタを見たら分かる通り、

これはコントでも、はたまたリズムネタでもない!

まさしくこれは彼らが言う通り『曲』なんです。

 

リズムネタとは、”あるある”や”コント”を音楽にのせて、台本の内容で笑わせるものですよね?

でもこのネタは、台本だけ読んでも面白くないですwww

そこに曲に乗せて動きを付け加えることでお客さんを笑わせることが出来ています。

もうやっていることは芸人というよりもアーティストです!

 

まさに、

ツネという楽器をタクトで操り、曲を使ってお客さんの笑いを奏でる指揮者

=マエストロ

 

心地よいテンポのリズムにキレのある動きと、耳に残る印象的なワードを乗せて、聞いている人をずっと飽きさせない仕掛けを緻密に計算されているこの曲は、

まさに

令和に語り継ぎたい平成の名曲です!

ベストフレーズ

「腰を見て~、脇腹を見て~、胸見て、肩見て、トントントントン…さぁ来たよ!」

 


はい。

お察しの通り、熱が入り過ぎて1つ1つが長くなり過ぎちゃいましたw

なので、残りのトップ6は分けることにします。

どうか読み進めて下さい。

次回へ続く…

キングオブコントの呪い

「呪いの大会?」キングオブコントに関する事件簿まとめ

2021.09.07

 

基本が分かればコントが作れる!


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コントの作り方が本になってます!

第一回 基礎知識編

第二回 ネタ作り編

第三回 台本構成編

第四回 舞台演技編

第五回 ネタ実践編

となっていて、

順を追って学んでいけば、読み終わったころにはネタが1本出来上がっています♪

これを読んでコントが作れない人はいない

ってくらい丁寧にイチから教えてくれています。

まずは読んで基本を学んで、

スランプになったら基本に戻ってまた作って、

と、この本を読めば基本に戻れる一冊なので

辞書感覚で本棚に置いておきたい!!

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