ハイどーーもーー!並んでないのに整理券を渡されたもんじです♪
若手芸人が
ネタを面白くする一番の方法は
ダメ出しをもらう事
だと僕は断言します!
机の上でノートに向かっていくら頭抱えても
それは所詮自分の中からしか生まれないものです。
もちろんそれも大事ですが、
そこからさらに進化・成長するためには、第三者にネタを見せてダメ出しをもらうと、自分では見えてなかった意見が聞けます。
僕が通っていた養成所”NSC”でも、
ネタ見せの授業の後には必ず、講師の先生がダメ出しをしてくれて、
それを参考にネタの修正して、劇的にネタが面白くなったコンビを沢山見てきました!
今売れている芸人でも、
「○○さんからアドバイスを受けてその通りにしたらウケ始めた」
という話しはよく聞きますよね?
と、いうことで
僕がNSCの時に実際に聞いたダメ出しをだしおしみなく紹介します!
今回で第三回目、そして最終回です。
是非、このダメ出しをネタ作りの参考にしてください。
「放送禁止用語は使うな!」
コンプライアンスが厳しい時代になり、放送禁止用語は特に厳しく教えられます!
下ネタはもちろん、差別用語、誰かを傷つけるネタはいくら面白くても使っちゃだめです。
これはただ放送で使えない言葉を言うなってことだけを言ってるんじゃやくて、
これからプロとして多くの人に見せている、見られているという意識を持ってネタを作れ、ということが言いたいのです。
教室の隅で友達だけを笑わせるんじゃなく、子供も大人もみんなに”魅せる”ネタを作ることが大事なことです。
放送禁止用語などをまとめた記事です
↓↓↓
「設定が伝わらない!」
コントの場合、
このネタは
●どこで
●誰と誰が
●何をしているのか
を、お客さんに分からせるのは基本中の基本です!
そこを、端的に、かつ自然と伝えられるかでコント師の力量が分かります。
(東京03とかクソ上手い)
自分達は作ってるから知ってるけど、初見の人の目線になって、設定を伝えられるような意識が大事だっててことです。
あとは、若手に与えられるネタの時間は長くないので、
単純にややこしい設定や
説明をしっかりしないと分からないような設定とかも避けよう。
「お前らがやるネタじゃない!」
博多華丸大吉のネタの冒頭で、
華丸が「乾杯の挨拶をしたい」
と、相談したところ大吉から
「題材が渋すぎない?普通相方に相談することって、彼女が欲しいとか…」
と言われて、言い返した言葉
「お言葉でございますが。私もう結婚もしております。女房、子どもを犠牲にしてまで、彼女が欲しい。心から笑えるでしょうか。」
というくだりがあるんですが、
若手芸人にはこの言葉、しっかり胸に刻んで欲しいほどありがたき助言だと思います。
ネタって、確かに作り話だし、すべてリアルである必要はないと思いますが、
だとしても、その場はさも実際に思っている言葉だというテイで話さないといけません。
だから、
結婚しているのに→「彼女が欲しい」
漫才師なのに→「忍者になって巻物を取りに行きたい」
20代で→「政治家になりたい」
みたいに、ただそのネタがやりたいだけのための”言葉”だと、セリフのすべてが嘘くさくなって、作り物感がすごいです。
自分がこれまで体験したことや、本当に心から思っていることじゃないと、薄っぺらいネタになってしまう。
森三中も養成所時代、合コンネタをやったら
「合コンも行ったことないくせに合コンネタなんてやるな!」
と、怒られたことがあるとTVで言ってました。
何度も繰り返しますが、
ネタはお客さんに見せているという意識をしましょう!
お客さんからの第三者目線で、
●自分達はどう見えているか?
●自分たちが何をしたら面白いか?
●このネタを自分たちがやって違和感がないか?
など客観視できると、ネタがさらに面白くなると思いますよ。
「このネタの1番笑わせたいとこはどこ?」
なんの『ヤマ場』も『特徴』もないネタをした時によく言われます。
漫才でもコントでも、何か1つドッと盛り上がるとこや、畳み掛けるヤマ場がないと、
「ん?このネタは何が1番見せたくて作ったのかな?」
って思われます。
例えば、
●サイコパスがウチに来たけど、それをさらに上回るサイコが見所なのか(スーマラ)
●久し振りに帰ってきた娘が、息子になって帰ってきたけど、それがかすむほど次々と飛び出すサプライズ発表の部分なのか(バイきんぐ)
●周りに1人はいる空質問してくるやつあるある、そして振り回される先輩なのか(わらふぢなるお)
みたいにハッキリ答えられるネタじゃないと平凡なネタになってしまいます。
ただテンポがいいだけ、
とか
ボケを羅列するだけ
のネタでは、群雄割拠の芸人達の中で抜きんでることはできません。
ネタを作るときはまず、そこを決めて作り始めると
特徴のある、オーディションに引っかかるようなネタができるかと思います。
「ボケが弱い!」
ボケ数も多いし、テンポもツッコミもちゃんとできてる…
けど、イマイチうけない。
そんなときは、こういうダメ出しをされますね。
1つ1つのボケが、真新しさのないどこか聞いたことのあるようなボケだったり、
何分か考えれば思いつきそうなボケばかりでは、今の時代なかなか上にはいけません。
1つのボケに10個案を出す!
ではなく、
1つのボケに100個案を出して、その中から1番面白いものをはめ込む、くらい頭抱えて作り込まないといいネタは生まれないです。
サンドウィッチマンは、そうやってネタを書いているそうです。
「そんなボケどんな考え方すれば思いつくんだよ」
というような、
斬新で今まで見たことないボケを鼻血が出るほど考えてみて下さい。
「このネタは誰でもできるやろ!」
これは結構重要な話しです。
養成所の普及や、ネットなどでネタを沢山観れる今の時代、若手芸人でも本当にひどいネタをする芸人が減ってきました。
全体的にネタの平均点は上がってると思います。
ただ、それと同時に売れてる芸人のマネをした、何の特徴もない芸人も増えてきています。
ネタはあなた自身の人間性が染み込んだ、あなただからできる、
いや、
あなたしか出来ないネタを模索して下さい。
もしそれがほんとうにこの世であなたしか出来ないネタなら、
誰もほっときはしません!
なので、誰でもできるような芸人のモノマネ芸人じゃなく、
替えの効かない唯一無二の芸人を目指して下さいね。
「最初の笑いまでが長い!」
これは本当に若手芸人がやってしまいがちなことです。
コントや漫才の設定を丁寧にしたいがあまり、最初の ボケまで時間を かけてしまうんです。
売れている芸人なら、
もう面白いことが分かってるし、好きだから最初のボケが長くても待てるけど、
顔も名前も知らない人のただの会話は何一つ面白くないです。
なので、まずは自分たちに興味を持ってもらうためになるべく早く笑いを取りましょう!
最初のボケの時間が長ければ長いほどお客さんの気持ちは離れていきます。
鉄は熱いうちに打て、
はネタでも当てはまります。
客は温かいうちに掴め!
です。
しかも若手芸人に与えられるネタ時間は短いです、
オーデションは1分とかだったりします。
そんな短い時間により沢山ボケるためにも、ファーストボケは早く入れましょう♪
過去のダメ出し記事↓↓↓
「漫才の設定が思いつかない…」
と、いう人に! この本は魔法のような一冊です! マジで 漫才やコントの設定でよく使われる 『ベタシチュエーション』 がわんさか大量てんこ盛りで書いてます。 この本のベタシチュエーションを片っ端から作っていってみて下さい。 ↓↓↓
まとめ
1.放送禁止用語は使うな
2.設定が伝わらない
3.お前らがやるネタじゃない
4.このネタの1番笑わせたいとこはどこ?
5.ボケが弱い
6.そのネタはテレビで流せんやろ
7.このネタは誰でもできるやろ
8.最初の笑いまでが長い