ハイどーーもーー!昨日から手がずっとコーンポタージュ臭いもんじです♪
「漫才とコントは何が違うの?」

僕が芸人をやってたとき、1番多く聞かれた質問です。
というのも、僕は漫才よりもコントを中心にやっていたので、
という鉄板の流れですよね!
その時は耳タコでいつもめんどくさかったので
「M-1でやってるのが”漫才”で、
キングオブコントでやってるのが”コント”です」
って、いつも塩回答してやりました。
でも、芸人をやめて今だに
その質問はしょっちゅされるし、ヤフー知恵袋とかでも結構質問してる人がいるみたいなので、
『日本一芸人を応援するブログ』
と、うたっておきながら、
もうしょっぱい塩ブログを書いている訳にはいかないでしょ!
と、いうことで
今回は”漫才とコントの違い”をだしおしみなく解説していこうと思います。
これを見れば漫才とコントの違いがハッキリと答えられるようになる
だけじゃなく、
芸人のネタが10倍楽しく見れるようになります!
よく言われる間違った認識
先ほども言った通り、
Yahooさんの知恵袋のほうでの回答の中に
『マイクスタンドがあれば漫才、なければコント』
と言って人がいました。
じゃー問題です!!
マイクスタンドの前にジャルジャルが出てきて、
「はいどーもー木村です」
「佐藤です」
『2人合わせてオキンタマーズです!』
って別人の設定で出てきて、別人のままネタをやり続けた場合
これは漫才なのでしょうか??
これの答えは、このブログを読み終えた時にハッキリと答えられるようになってます!
一番ややこしくしている『漫才コント』の存在
この漫才とコントの違いを話す上で、
一番ややこしくしているのが
『漫才コント』
という存在です。
漫才コントとは、
例えるなら、M-1でいうとこの
『NON STYLE』
や
『サンドウィッチマン』
の漫才のスタイルです!
例を挙げると、マイクの前で
「あの時代劇のシーンやりたいからやらせて」
とか
「出前が遅いときに興奮するよね」
と言って、
漫才の途中で、場面が切り変わって、二人で演劇(コント)を始める漫才のことです。
アレは漫才の途中でただ、コントに入ってるだけで、始まりと終わりは漫才です。
なので
漫才とコントの二つに分けるとしたら
『漫才』です。
漫才コントは、漫才をやりながらコントに入ったり出てきたりできるので、二つの要素を兼ね備えている漫才とコントの中間に当たります。
だから、コレは一旦置いといて、
まずはオーソドックスな
『漫才』と『コント』
の違いを説明していきます。
漫才とコントの違いを相対的に比べてみた
より分かりやすくなるよう、漫才とコントの違いを一つずつ並べていくことにします!ん~分かりやすい♪
①
漫才は…「今から漫才します」と言ってOK!今、漫才中であることを前提に話し始める。
コントは…ただの日常を切り取るお芝居。なので、コントであることは言わないし、コントの中の登場人物はコントをしているつもりはない。
大前提として、漫才とコントはココが全く違います!
文章にすると難しいですが、要は
漫才は「ハイどーもー」ってマイクの前に立ち、お客さんの前で「今から漫才というネタをして」みなさんを笑わせまっせ~!!
って、前置きがあって分かったうえでネタを開始します。
だから、漫才師が笑わせる目的で出てきて、笑わせるためにボケて、笑わせるためにツッコんでるんです!
もっと言うと、漫才をしにこの場所に今、現在立っているリアルタイムな見せ物なんです。
なのでよく漫才師は「漫才中に何やってんだ!」って、ツッコミをして
漫才をしていることを口にできます。
けど、コントは「お前コント中だぞ!」って言えないんです。
それはどうしてかというと
コントは、今コントをしているという自覚はネタ中の二人にはありません。
そんな言葉を言ってしまえば興ざめしてしまいます。
コントはいかに日常的で、自然な演技が求められるからです。
そして、
目の前でネタを披露していますが、二人は今この場所にいません!
ハンバーガーショップのネタだったら、ハンバーガーショップにいるし
学校のネタだったら2人は今、学校にいます。
さらに、時間も夜だったり、朝だったり、江戸時代だったり100年先だったりするときもあります。
その、日常の一場面を切り取って、目の前で演じているんです。
なので、そもそも芸人のネタ中のコンセプトが漫才と180度違うんです。
漫才はリアルタイムで、時間の経過はそこにいる会場のお客さんと同じ、1秒1秒止まらずに一緒に過ぎています。
そのため漫才は、目の前のお客さんをいじる“客いじり”ができるけど、
コントは今ここにいないので、お客さんも周りにいないテイなので客いじりができません。
②
漫才は…2人とも本人のままでそこに立っている。
コントは…別人格を演じてそこに立っている
コレが一番わかりやすい、漫才とコントの大きな大きな違いです!
まず、漫才は「はいどーもー」って出てきた2人は本人同士ですよね?
サンドウィッチマンだったら、伊達と富澤の2人がマイクの前に立って、伊達と富澤がボケて、ツッコンでとお客さんを笑わせようとしてます。
一方、コントは
出てきた瞬間から、舞台に立ってるソコの2人は別人格を演じています!
ピザ屋の店員になったり、おじさんになったり、女になったり、オバケになったり、、、
本人じゃない別人格の設定に入り込んでネタをしているんです。
③
漫才は…笑わせるためのボケ
コントは…理由のあるボケ
これは、①と②を踏まえた違いです。
漫才はさっきも言った通り「今から漫才をしてお客さんを笑わせまっせ」の見せ物なので、どんなに突拍子もない無茶苦茶なボケでもOKです!
例えば
ボケ「どーもー磁石と申します。僕が27で、彼がもう28になりまして」
ツッコミ「…なんで急に靴のサイズを言ったのかわかりませんが」
という、磁石のつかみがありますが、なんの脈略がなくても漫才は笑わせる前提で出てきてるので、こんなボケが通用します。
でも、コントはそうはいきません。
バイキングの”なんて日だ”でおなじみの『娘の帰郷』コントは
ボケの全てが、娘が帰郷してきて莫大な借金で首が回らなくなった、
などという事実を次から次に発表しているだけです。
この時のボケは全て、事実で、一連の繋がりがあります。
ココが漫才とは全く違います!
もう一度言います、
コントのボケには理由があって真実なんです!
①でも言った通り、コントは日常を切り取ったものなので、本人はボケてるつもりが無いですから。
その人はいたって真剣だし、その人自体、もしくは設定がおかしいだけなんです。
だから細かく言うと、サンドウィッチマンのファーストフードのコントは、漫才をコントにしたものなのでボケは漫才のボケです。
例「サイズの方がs・m・a・l・lとございます」のボケは絶対にあり得ませんよね?
ひいき目に見たとしても、Lが2つあることはまずありえませんから、これは漫才のボケです。
それとコントは、相手が知らない人で赤の他人の設定の場合、
その人に対して急にトップギアでツッコンだり、ましてや頭を叩くなんて現実ではありえないですよね?
さまぁ~ずの三村さんも養成所の若手に対して
「こんな(コントのキャラみたいに)頭がおかしい人が実際いたら、そんなに強く言えないと思う。”え?え?”ってなるでしょ?だってすぐにその場を立ち去ればいいんだから」
と言っていました。
なので、コントのツッコミはリアルなリアクションでないといけませんし、
ボケも理由のある事実じゃないといけません。
④
漫才は…会話をしないといけない。
コントは…ストーリーがないといけない。
漫才は、全て会話で成り立っています。
コンビが相手に話しかけて、それに対して相手が返すというキャッチーボールの中で面白いことを言ったりしないといけません。
ナイツのようにお客さんに話しかける特殊パターンもありますが、
目の前の相手に話しかけている事には変わりないので、結局はその言葉の中でボケていかないといけません。
一方コントは、日常なのでストーリーがないといけません。
ベタな言葉で言うと『起承転結』ですね。僕はあまりそれにこだわるのは好きじゃないですが
目的があって→何か行動を起こして→何かが起こって→最後に終わりを迎える。
というストーリーがあれば、極端にな話し漫才みたいに会話がなくても、お互いが自分のことをしててもOKだし、独り言もありです。
またまたサンドウィッチまんのカラオケ店のコントのように
店員と客という立場なので、もちろん用事があるときしか会話しません。当然ですよね?
それ以外はずっと伊達の独り言です。
これはコントだから成り立つのです。
な・の・で
漫才は会話だから、
「今から俺がコンビニの店員やるから、お前お客さんね」
みたいに設定を言葉で説明できます。
でもコントは、ストーリーのセリフの中で
「こうやって”同級生”3人で”居酒屋”来るのも久しぶりだな~」
というように、物語の中で人物と場所などの設定をセリフで説明していかないとけません。
(これは東京03が天才的に上手い!!)
「売れる」「売れない」
はココが違う!!
違うシリーズ
↓↓↓
ジャルジャル問題の答え
ここまで読み進めてくれた人なら、一番最初に出したジャルジャルの
「はいどーもー木村です」
「佐藤です」
『2人合わせてオキンタマーズです!』
って別人の設定で出てきた場合
の答えは分かりますよね?
そうです、
答えは『コント』です。
だって、後藤と福徳が別の人物の役になりきってネタを始めたのなら、
『オキンタマーズ』というコンビに扮したコントです※②参照
このように、
漫才とコントは実はこんなにも違うんです!
そして最初に戻って、問題児の
漫才コントは、
そのどっちとものいいとこ取りなのであります。
①の、今から漫才しますというスタンスで入っていいし!
②の、急に役になりきるコントに入ってもいいし!
③の、理由あるボケに限らず、コントなのに笑わせるためのボケをやってもいいし!
④の、会話をやりながらコントと漫才に出入り自由で、同じ場面を何度も繰り返しやったり、飽きたら物語を進めたりもできるし!
漫才とコントの二つの要素を兼ね備えているんです。
だから、漫才コントをやってる人が多いんだと思います。
実際は、
今や漫才もコントも両方やる芸人が増えてきたので、上記で書いたルールが混同してきています。
でも純粋な漫才師やコント師はこのルールにしっかり乗っ取ってやっているので
これからはその辺を見てみると、
「あ、この人達はちゃんとコント師だな」
とか
「漫才のボケだな〜」
みたいに、もっとネタが面白く見れると思います♪
「漫才を作りたい!」
それなら、
料理みたいに、
この本のレシピ通りに作ればいい!
↓↓↓
まとめ
漫才は、「漫才します」というスタンスで、本人のままネタをする。
コントは、別人の役に入って物語に沿って進んでいく。
ネタ書きのすべて!【まとめ】記事↓↓↓
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『月に一冊は本を買う』
という本好きの人は、
これに入らない理由があったらメールください。
※もちろん上記の本も読めます!
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