ハイどーーもーー!出会って4秒でもんじです♪
『漫才』
それは、
マイク以外は何も使わず、声だけで繰り広げる日本の伝統芸!
ブラジル人が靴もゴールもない悪路で、ボールだけが遊び道具だったからサッカーが上手いように、
日本人は、世界一多い単語数の日本語を小さい頃から使いこなしているから、世界一のお笑い文化が発達していると思います。
そんな、言葉の宇宙(コスモ)である漫才の書き方をイチから教えるということは難しいです!!
よく、漫才を語る人が
テンポがどうとか…
間がどうのこうのとか…
言いますが、
あのね~その
もうね~
うるせーーーです。
間とかテンポなんかで漫才が面白くなるのなら、全員ロボットのようにそこだけ正確に訓練すれば全員が面白くなるはずです!
漫才ってそんな型にハマったつまらないもんじゃないです。
…すみません前置きが長くなりましたが、
今回は、こうすればつまらない漫才にはならないよ~というネタを書く上での注意点やアドバイスを書いていこうかと思います。
なので技術論を説くようなうまい漫才の作り方じゃなく技術に縛られないおもしろい漫才を作るためのコツを書いているので、あえてこのタイトルにしました。
少しでも今より漫才を面白くしたいと思っている人は是非最後まで見て帰って下さいm(__)m
①型にはめない
まず、型にはめることをやめてください!
これは絶対です!!
僕が通っていたNSCという養成所ではよく「人の真似はするな」「あんな芸人になりたいと思うな」「オリジナルを持て」と散々言われます。
確かに、漫才って
構成とか脚本、テンポや間など”上手い”と言われるための要素やテクニックは沢山あるのかもしれません。
ただ、そこばかりを追い求めて”上手い漫才”を目指してしまうと、
まるで100点を目指す学校のテストみたいじゃないですか?
先生「はい、天丼1回。スカシ2回。シンクロ3回。お~大技のノリツッコミを4回も入れてきてるな~」
みたいな、技術部分を評価するのって漫才の魅力が半減しませんか?
漫才の目指すものって笑い声じゃないですか~
僕は”技術があるから”→”面白い”
じゃなくて
”笑わせるられるから”→”面白い”
だと思います。←重要
必ずしも
技術=笑い
ではないです。
ここをかなり勘違いしている人がいますよね。
天丼ボケを入れればお客さんが必ず笑うなんて漫才はそんなに単純なものじゃないです!
芸人を目指す若手のネタの特徴として、小さい頃から沢山漫才を見ている分、小手先のテクニックを使いたがります。
もう、今のお客さんはそんな小手先のマニュアルで笑うような時代じゃないです。
漫才はこうあるべきとか、
ボケの数がどうとか、テンポとか技術とか
型にはめることを一回忘れましょう!
今は、これまでの漫才の形がフリに使われるほど漫才自体がもうベタなコンテツになってしまってます。
これからは破壊の時代です。
今まで見てきた既視感漫才はまずやめましょう。
②素材を活かす!
①で言った通り、芸人は誰かの真似では絶対に売れません。
じゃーどうすればいいか?
自分の中にある物で勝負する!
それしかないです。
あなたの性格や生い立ち、趣味や特技、長所、短所、色々あると思います。
その自分が持ってる手札で勝負しないと、作られたキャラで売れるほど芸人は甘くないです。
学生時代クラスの人気者なのにオタクの役とかしても、にじみ出すリア充感はバレてしまうし、かしこがバカのフリしてもメッキはすぐに剥がれます。
漫才中は馬鹿なキャラだったくせに、終わると普通にしゃべる人いるけど、そんなので売れるはずないです。
とろサーモンの久保田は漫才終わってもクズです!
カメラの前でも、カメラ回ってなくてもクズです!
なんなら学生時代からずっと変わらずクズでした!
だからこそあの人のネタにはある意味ウソがなく、作られたものじゃないので腹を抱えて笑えるんです。
自分にないものを取ってつけるより、自分の素材をより研ぎ澄ました方が伸びしろがあるに決まってるんです!
キャイ〜ンのウド鈴木さんに無理矢理技術を教えて普通に漫才をさせてしまうと良さが消えてしまうでしょ?
それと一緒であなたの中に少しでもあるもの、
『素材を』誇張して研いで研いで活かすことをまず考えましょう!
③今まで見た事ないテーマを
漫才の設定だってそうです。
散々、今まで先輩芸人たちがやり倒したテーマでネタをやっている若手がいるけど…ちょっと理解が出来ません。
なぜ、わざわざ人が通った道をあえて後ろから着いていくんでしょうか?
まずはテーマだけでも誰もやっていないことをやりましょうよ!
それは決して難しい事ではないです。
まだまだいっぱい残ってます。
島田紳助さんが昔NSCの特別講師をしているときのDVD『紳竜の研究』の中で
自分の体験したものは熱く語れる!その熱がお客さんに伝わって心を揺さぶられる。
と言っていました。
漫才もそうだと思います!!
自分が実際に体験したことや興味があるもの、熱く語れること。自分たちの年齢・パーソナルに合ったテーマで作り上げていくことで言葉に熱を帯びてお客さんを引き付けられるんだと思います。
まずは、他の芸人のネタを見る前に
自分を研究しましょう!
自分の中の武器に気付いて、それを漫才を通して世の中に発信していくことが漫才のスタートだと思います。
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④一言で言える
2017年のM-1出場者は4,094組(過去最高は2010年4,835組)だそうです。
M-1の出場資格がある芸人だけでこれだけのコンビがいます。
これに15年以上芸人+コント芸人+ピン芸人+参加していない芸人を加味すると果てしないほどの芸人が存在していることになります。
そんな中で目立とうと思うと普通のことをやっててはいけませんよね?
おもしろい、おもしろくないの前に
まず、何か人と違うカラーがないと目にも止めてもらえません。
マジで養成所で平気な顔して『うわ、フツーーwww』って漫才してるコンビ山ほどいます。
素人が趣味で漫才をやるならそれでいいですが、
売れる事が目的なら《普通》は一番だめです。
そう考えると
今売れている、歴代M-1優勝者は全員特徴が一言で言えるでしょう?
とろサーモン→クズ漫才
銀シャリ→昭和をまとった新世代
トレンディエンジェル→ハゲ
笑い飯→ダブルボケ
などなど…
このように、漫才は自分らしさを出して
一言でキャッチコピーが言えないと売れません。
極端な話、それがなければ漫才は向いていません。
コントをしましょう!
コントの作り方↓↓↓
⑤漫才から漫才のネタを参考にしない
つまらない漫才の特徴として、
ボケが、他の漫才の使いまわしです。
僕のNSC時代はアンタッチャブルのボケの使いまわしが多かったです。
例えば、
ツッコミが怒ってボケにまくしたててたら、
「うるさいうるさいっ”あーーーー”」
って耳を抑えるところを
目を抑えたり、相手の耳を抑えたりするボケとか、
「静かに!〝しーーー〟」
って、口にせずに指を目にするとか、
ボケの外身は違えど中身はアンタッチャブルのボケの焼きまわしです。
これ以外にも、千鳥の”ベニズワイガニエビミ”みたいに名前を面白く変えたり、
「お前”ニョシン”分かってないな」
「あれは女心(おんなごころ)って読むんや!」
みたいな読み間違いボケとか、
外身だけ変えてシステムは同じってボケを沢山見ます。
こんな焼きまわしのネタで良ければ
2分の漫才なら30分ぐらいで書けます。
(こういうネタを書く人は、ネタを書きあげるのが早い)
漫才のボケは、誰もやっていないボケが理想です。
もちろん難しいことですが楽しては面白い漫才は作れないです。
参考にするなら
日常で面白かったことをや、テレビのネタ以外のやりとりをで面白いな~と思ったことを参考にして漫才のボケに活かしましょう。
⑥机の上だけで考えない
先ほどの続きみたいなもんですが、
ネタを書くときは机に向かってん〜ん〜、頭を掻きむしりながら絞り出して考えます。
ただ、それだと限界があるというか、紙の上に書いてるだけに薄っぺらいネタしかできません。
なので、ネタは実際に動きながら、相方とアドリブでやりとりしなが、そこから発想を飛ばすと誰も思いつかないような3次元のボケが浮かぶ時があります。
3次元のボケの考え方↓↓↓
⑦身内ウケはやめましょう
たまに大阪の漫才師の方が、
大阪の地名を言って笑いをとったり、師匠の名前を出してボケたりしてますが、
みんなが知っていることじゃないとずるいですよね?
そういう身内ボケで、簡単に笑いを取るのは最初のうちはやめときましょう。
あと客いじりとかも、最初のうちの若手芸人なんてネタを観ていただく立場なのでまだ早いです。
NSCでも、ネタだけで勝負しろっ!
て怒られます。
⑧笑わせるより笑われる
芸人を目指す人は最初のうちは口を揃えて
「笑われるのは嫌い!笑わせたい!!」
と言います。
僕もそう思ってました。
ただ、
芸人になってみて笑われる方が明らかに難しいことが分かりました。
笑わせることって考えれば思いつくけど、
笑われるって人間力なので生まれ持った才能なんですよね。
そして、テレビに出て売れ続けている息の長い芸人のほとんどが
『笑われてる芸人』です。
そのためには、プライドを捨て
自分をさらけ出し
自分の滑稽な部分で笑われましょう。
北風と太陽のように
力づくで笑わせよう笑わせようと強風を浴びせ続けたって
お客さんは余計、服を着込みます。
でも、太陽のように
ただそこで自分の面白い部分を発信し続ければ、服を脱いでくれる人が現れるかもしれません。
芸人なら、むしろ笑われる事を誇らしく思ってください。
ジャルジャルと、とろサーモンの違い!
2017年のM-1 GPの優勝者はとろサーモンでした。
僕が今まで観たM-1の中で1番接戦で、優勝後にあんなに賛否が分かれたのはこの大会が一番だと思います。
その中でも、特に賛否が多かったのがファイナルにも上がらなかった「ジャルジャル」です。
あんだけ笑いを巻き起こして、みんなから絶賛されて、なによりも松っちゃんがこの日の最高得点を出してます!
ネタの仕組みも、1つミスって崩れたら全てがパーになる緻密な作りで、他の漫才と一線を画したネタでした。
それなのになぜ、ジャルジャルがファイナルに行かずにとろサーモンが優勝したのか?
それは、漫才が
「人間味」を観る興行だからだと思います。
とろサーモンのネタにはその人間味がヒタヒタに染み込んでました!
久保田というイカれた男に多くの方があの日、完全に魅了されていました。
漫才って結局、内容が観たいんじゃなくて
人間が観たいんだと思います。
この人の発言、行動、発想を面白がるものなんだと。
ツッコミはあくまで、そのおかしなものをお客さんにより分かりやすく、見やすく変換する立場だと思います。
その関係はカーリングに似てて、
ボケは投げられたらそのまま目的に向かって突き進むのみ!
全てをさらけ出し、媚びずにとにかくやりたい事をただやりまくる。
それを、ツッコミがわかりやすくなるように、
磨いて、磨いて、
目的地へ軌道修正する!
とろサーモンの漫才を観てたら、この形が理想なんじゃないかと思ったり、思わなかったりしました。
ネタ書きのすべて!【まとめ】記事↓↓↓
漫才の教科書があるとすれば…
漫才の作り方を教えることは不可能
と言います。
これまでも、
どの芸人も漫才の作り方
を教えるという難しさを説いてきました。
だが、
この男がやってくれました!
元祖爆笑王こと
『高橋 裕幸』先生
●笑っていいとも
●めちゃイケ
●レッドカーペット
など、今のバラエティ番組は、
すべてはこの人の息がかかっていると言われるほど、
現役ど真ん中の放送作家さんです。
そんな現役放送作家であり、
養成所の講師も務める
『元祖爆笑王』
が書く漫才の作り方の本!!
これまで全く漫才を書いたことが無いという方も、
この本の順を追って読んでいけば、
最後には必ずネタが一本出来上がっています!
実際に、僕もNSC時代に高橋先生にネタを見てもらいましたが、
この本に書いてあるようなダメ出しを本当に言っていましたw
それくらい『生きた言葉』が書かれています。
漫才を作りたい!
という方は、本棚に置いてても損はしない一冊です。
まとめ
ま~こうやって、書くのは簡単だけど
いざ、実際に書いてみると難しいですよね、漫才。
でも、何も考えずにひたすら書くよりも
ココで書いたことを知って作っていくのではこれから先、
絶対に差が出てきます。
この記事が
これから漫才を書こうと思っている人の参考に少しでもなったならうれしいです。