ハイどーーもーー!コスパ最高のトイプードル購入したもんじです♪
いや〜最近のお笑いの進化はめまぐるしいものがありますね。
前回、M-1のすべてのネタを一気に見たのでその差がモロにわかりました。
2010年なんてついこの間なのに、もう漫才が少し古く感じましたもんね!
さてそこで、
M-1のネタを見てていい漫才、コントには
ある共通点があることに気づきました!
今回は、元芸人もんじの研究結果をだしおしみなく発表します。
是非、見ていってください。
いいネタには「三親等のボケ」が入ってる
まず、
ざっくりと最近のネタと昔のネタの違いを言うと、
ボケの❝幅❞の違いだと思うんです。
一昔前は、1つの設定の中で、1つの面白いことだけをやり続けるネタが多かったです。
例えば、
しずる、はんにゃ、ジャルジャルなどの一時代を築いたコントを例に出すと、
しずるの「シナリオ」というコントは、
やる事なす事「シナリオ通りだ」というワード一点で展開する。
はんにゃの「ズクダンズンブングン」は1つのリズムで進んで行く。
ジャルジャルの「しりとり」は、しりとりのバトルの中で展開する。
みたいな。
漫才だって、そうで
アンタッチャブルの「娘さんをください」「合格発表」は、
その設定の中でどんなことをやれば面白いか?
という、設定の範囲内だけでボケを繰り広げています。
でも、今のネタは
設定の範囲外に発展する、幅の広いボケが入っているんです。
僕はそのボケを
『三親等のボケ』
と名付けました!
「はぁ?」
だと、思うので次で詳しく説明します。
三親等のボケとは
まず、三親等って知ってますか?
親族関係の距離を表す言葉で、
一親等は、両親や嫁や子供
二親等は、兄弟や祖父母や孫
三親等は、ひいおじいちゃん、おばちゃん、ひ孫、はとこなどの、まーまー遠い身内のことです。
この三層目の範囲までボケの幅を持たせてネタに入れていくと、展開が生まれてネタに深みが出てくるという持論です。
例えば、
千鳥の漫才『旅館の予約』で言うと、
一親等のボケは、家族三人で予約しているのに『智弁和歌山高校』の予約と間違える部分です。
これは、設定の旅館の予約というストーリー内でボケるという、1番このネタの主軸になるボケの一つですね。
割合的にももちろん1番多くなります。
二親等のボケは、間違えられたノブが
「違いますよおやじですよ」
という言葉に対して
『あ、おやじと呼ばれるタイプの監督ですか?』
という、設定は特に関係なく、ただ2人の会話の中で生まれるボケです。
言葉遊びや、目の前の相方に対して発するボケですね。
もっとベタなものでいうと、
牛乳を飲んでいる友人に
ボケ「ちなみにその牛乳腐ってるよ」
ツッコミ「(ゴクゴクゴク)えー!それもっと早く言ってよ!」
ボケ「(早口で)ちなみにその牛乳腐ってるよ」
ツッコミ「いや、その早くじゃなくてっ」
みたいな、2人の会話のやり取りでのボケです。
そして、
三親等のボケは、女将の”ハクベイ”は昔、
サッカーやってた『大オカマ』のくだり、
川口タイプのキーパーだったとか、番頭さんにボコボコにされたみたいな、
もうこれは、旅館とも二人の会話のボケでもなく、全く違う方向から飛んでくる球で、この設定からは大きく脱線しています。
この、設定とは全く関係ない別のボケです。
退屈な漫才は、良くても二親等止まりで、
一流の漫才師は、そこからもう一本脱線する『三親等』のボケを入れてきます。
それによって、飽きのこないハイレベルな漫才が出来上がるんです。
千鳥の漫才は基本的に『三親等』のボケが多くて
チケットセンターネタの『桑田真澄ディナーショー』のくだり
タクシーネタの『帽子取ったらモヒカン』『外人を抱いたことある』
みたいなボケは、設定とは何も関係ない突拍子もないセリフです!
これがあるからベースのボケもさらに生きてくるし、
予想もしないところから突然球が飛んでくるからワンランク上のネタになるんです。
ボケが弱いネタは、
設定は面白いんですがその範囲内だけでボケを考えてます。
例えばコンビニなら
・自動ドア
・おでん
・万引き
・たばこ
・お弁当温めますか
と、コンビニといえば…
の範囲内だけで考えます。←これが一等親
でも『三親等のボケ』をいれるなら、ここから全く関係ないところからボケを持ってくるとボケの幅が広がります。
面白い映画もそうじゃないですか?
タイタニックだって、ただの階級の違うラブストーリーに、船が沈没するという全く違うパニック映画の要素をぶち込ませて、ただのラブストーリーじゃなくなったし、
君の名はも、ただ男女が入れ替わるってだけのストーリーじゃなくて、時空が前後してて、さらに隕石が落ちてくるみたいな『三親等』の設定を展開します。
このように、
一本、二本のストーリー展開から、想像もしない全く違う範囲に転がっていくと
「おっ!今までとは違うな」
と思わせることができるんです!
よく、M-1とかの審査員が
「あと一個、ドカンと大きいのがくれば」
とか
「もうひと展開なにかあれば○○より点数良かった」
みたいなこと言うじゃないですか?
あれはもしかしたらこの『三親等のボケ』のことをあの人たちはおっしゃりたいのではなかろうかと僕はふんでます。
三親等のボケ集
ここまでは、文章で三親等のボケを説明してきましたが、やっぱり有りネタを例題に出した方がわかりやすいと思うので、
いくつか例題を出して終わりにしたいと思います。
銀シャリ【料理のさしすせそ】
一親等は…㋚刺身醤油・㋛醤油・㋜酢醤油・㋝せうゆ・㋞ソイソース…のように「全部醤油やないかい」のボケで、設定である料理のさしすせその縛りの大喜利でボケている。
二親等は…壁ドンが流行ってるって聞いて「ベルリンの?」とか。「みそ…?なんで”そ”で味噌やねん!」会話のキャッチボールの中で生まれるボケ。
三親等は…自分が眼鏡してるから賢い思うなよ。・こんなもん、み”ん”なさんしってるよ。・自分が頭でっかいからってミソ詰まってる思うなよ。
ラバーガール【魔物の館ミステリーツアー】
一親等は…魔物のナレーションとのやり取り子供がいないのにいるていのナレーション・やりとりの尺が合わなくてかみ合わない・やりとりが無駄に長い
二親等は…客が「どうせ秘宝取りに行くんでしょ?」に対して『行く!絶対秘宝を手にしてみせる!!』と詰め寄って「こっちにそのテンションきついっすわ」というやりとり
三親等は…次のステージへ移動中に「あれ?今日野球って巨人対どこでしたっけ」と、急に現実世界のネタをぶっこんでくる
かもめんたる【路上詩人】
一親等は…詩を一枚一枚見ていって「笑顔好きだな」「笑顔を発明した人か」「やかましわ」とか、この設定である詩をいじるくだりなど
二親等は…おばさんという言葉を受けて「なにがおばさんだ、人類みな同い年なんだろ!」と、詩の言葉を引用して返す
三親等は…体を傾けて体重を全部預け「離しますよ」というと『そうゆうことはしないよ、そういうことする子じゃないあんたは』・『やってること、かんがえてること”そのポロシャツ”全部間違ってると思え』のポロシャツの部分
とろサーモン【石焼き芋】
一親等は…石焼き芋屋さんの設定の中で「あつあつの芋で焼いた」・「陰毛を紙で包んだ」
二親等は…石焼き芋の車に轢かれて「辞めてくれただでさえうちの会社車事故多いんやから」会話の中から生まれたボケ(?)セリフ
三親等は…「言ってるやん、芋だけに”雪水とれる明日かな”…はぁ?」といきなり訳の分からんことわざをぶち込んでくる・「もぉええわ」『続行!!』
かまいたち【USJとUFJ】
一親等は…USJとUFJの言い間違いを認めないやり取り。
二親等は…「にごすな」 「こっちみろ」 「なんか喋ろ」
三親等は…「100万払えよ」からの「サランヘヨ!」はマジで今カンケーないw
「もし俺が謝ってこられてきてたとしたら、絶対に認められてたと思うか?」もはや別のネタになってるw
『マインドマップ』
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まとめ
①ボケは、一つのテーマやストーリーの中だけでやりくりしない
②設定や、会話間のボケでもない『三親等のボケ』を入れよう
③ただ、あまりにも入れ過ぎたり、つながりがなさ過ぎたら支離滅裂なネタになるからベースの設定ボケを中心にしっかりと組み立てる
ネタの書き方まとめ記事↓↓↓