漫才の”つかみ”の「役割」と「重要性」

ハイどーーもーー!護身用にヌンチャクを持ち歩くもんじです♪

 

\つかみが1番早かった!

M-1グランプリ2017の審査員である博多大吉

1組だけ優れている部分があった、と

史上最も審査員を悩ませた決勝戦にて、

とろサーモンに一票を入れ優勝が決まりました。

 

このことで、
一気につかみという言葉が世間にもクローズアップされました。

そこで今回は、
漫才においての”つかみ”についてだしおしみなく書いていこうと思います。

 

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つかみとは?

そもそも”つかみ”とは、漫才のどの部分のことを言うのか答えられますか?

 

ざっくりいうと、

漫才師が出てきて、一番最初に言う『ボケ』のことを指します。

 

M-1ファイナルのとろサーモンのネタで言うと、

 

村田「どーもこんばんは、とろサーモンです」

久保田「こちらこそ!」←コレつかみ

村田「なにがやねんっ」

 

この『こちらこそ』という、ボケがつかみボケです。

村田の入りの挨拶に対して、

久保田の第一声目がこのボケなので、確かに早いですよね!

時間で言うと2秒53”です。

 

ちなみに、

他の2組の掴みは※前半は省略してます




亜生「スターウォーズ見たことないわ…」

昴生「いやいや、ちっちゃいときからよう見たやん」

亜生「見てへん見てへん」

昴生「金曜ロードショーでようやってたやん」

亜生「いやいやいやwウチ毎週金曜日、家族で外食行っとったから」←コレつかみ

昴生「あっそっか、、ワシわい!!」

つかみまでの時間=20秒31”




(旅館の仲居さんが苦手という話しで)

水田「なんかね、ズケズケ喋りかけてくるタイプの人が多いイメージなんですよね。」

川西「ズケズケて、でも仲居さんなんて、おばちゃんが気さくに喋ってくれる、ゆーイメージやけどね?」

水田「うん、どうせこの気さくな感じがいいでしょ?ってゆー感じが仲居さん本人から出てる気がするんですよね」←コレつかみ

川西「嫌な奴やなお前!」

つかみまでの時間=20秒45


このように、漫才の台本で一番最初に来るボケがつかみです。

確かに、2組にくらべてとろサーモンは、明らかにつかみの時間が早いことが分かりましたね。

 

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つかみの役割

では、大吉先生にそこまで評価されてしまう、

『つかみ』とはどんな役割があるのだろうか。

 

そもそも漫才って、単独ライブではない限り

お客さんはあなた達だけを見に来ているという人たちばかりではないですよね?

もしかしたら、初めてあなた達を見るという人もいれば、

お目当ての芸人以外は興味がない!というお客さんもいると思います。

 

そんな、お客さんを前にして、これから自分たちで笑ってもらうためのファーストコンタクトがつかみなんです。

文字通り、お客さんの心をそこで”つかむ”ためのものなので、

最初につまらない印象を与えると、それから何をしてもウケないということも大いにあります。

逆につかみで心をつかんでしまえば、大したことないボケでもウケる、

ということも全然あるんです!

 

それほど、つかみには重要な役割があります。

 

この重要性を分かっているからこそ、昔からの漫才師は

この『つかみ』をとても重要視しています。

 

大吉先生も、稀代の漫才師のため

つかみが早くて、一番大きな笑いがあったとろサーモンに強く評価をしたんだと思います。

 

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つかみは大事!

このつかみがどれくらい大事かというのを、分かりやすく

僕たちの生活に例えてみたいと思います。

 

例えば、

あなたの家に『ウォーターサーバー』の営業が来たとします。

少しほしいなと思っていたあなたは、話だけでも聞いてみようと、玄関を開けました。

 

《つかみありパターン》

ガチャ
営業「わたくし”アクアウララ”の水元と申します」
客「あ、どーも」
営業「急なご訪問すみません、この度はウォーターサーバーのご紹介で、この辺りを回らさせていただいておりまして」
客「あ、はい」

営業「この度は、こんな営業まるだしの胡散臭いおっさんなのにも関わらず、ドアを開けていただいてありがとうございます」←コレつかみ客「あははは、いや、まーウォーターサーバー気になってたんでね…」

 

《つかみなしパターン》

ガチャ
営業「わたくし”アクアクララ”の水前寺と申します」
客「あ、どーも」
営業「今回は弊社のウォーターサーバーをコチラに置いていただけないかと、お願いに参りました!」
客「え、いや…」
営業「お水の味が美味しいのはもちろん、衛生的で、お湯もすぐ使えますし、見た目もスタイリッシュでなんですよ!さらにさらに…」

どうでしょうか?

つかみなしは、いきなり本題に入り商品をゴリ押ししています。

ですが、

つかみありは、とりあえず自己紹介から雑談を繰り広げ、お客さんの心を少しでも”つかもう”と努力が見られます

 

このように、つかみは

初めましてで、少しこちらを警戒している人に対して

その警戒心を解こうとする行為であり、

受け入れていただくための前戯です。

 

この前戯で、ある程度濡らしておかないと

奥まで入っていくことはできません。

 

つかみなしの方のように、最初に心をつかんでないと、

このあといくら無理やりいい部分をプレゼンしたって、

何も入ってこない

という状態になってしまうんです。

 

それくらい、この最初のつかみは重要です!

 

決して、大爆笑をとれとか、

そんな重いボケはいりません!

 

ただ、”クスッ”とくるような

お客さんの心をくすぐる程度のボケでいいです。

大事なのは笑わせようとする行為

好かれようとする行為です。

 

つかみの作り方

つかみは、とにかくウケればいいってもんじゃなくて

入れてほしい要素があります。

 

それは

①あなたの人となり

②どっちがボケとツッコミか

③気になる部分に触れる

④設定へスムーズに入る

 

この4点です。

 

できるだけ、この4つの要素が全て入っていて

さらにそれが、笑いに繋がれば最高のつかみと言えます!

 

では、1つずつ説明していきます。

 

①あなたの人となり

先ほどのウォーターサーバーの営業マンでも、最初は会社名名前を言いました。

やはり、心を開いてもらうために名前を最初に言うというのは人間心理では重要であり、有効的な手段です。

「どうも、とろサーモンです」

と始まるだけで印象がグッと違ってきます!

 

あとは、特徴的なプロフィールを持っていたらそをアピールすると一気にお客さんの心をつかめるので、もしあればせっかくなので入れましょう。

もし、特徴的じゃなく、笑いにもつながらなければ入れる意味はありません。

《例》
●「僕たち兄弟でコンビを組んでまして」(コンビの関係性)
●「僕たち2人とも栃木県出身なんですけども」(出身地)
●「僕、実は東京大学を卒業しているんですよ」(自慢できること)
●「実は僕たちフリーでどこの事務所にも所属してないんですよ」(他の芸人と違う部分)
●(宮崎で営業をやってて)「実は僕たち二人とも宮崎出身なんですよ」(お客さんとの共通点)

 

②どっちがボケとツッコミか

もう売れてる芸人はいちいち言わなくても、お客さんは知ってるのでいいですが

知名度のない若手は、ぱっと見だけでは分かりません

 

ま~、ネタが始まれば徐々に分かっていくんでしょうが、

最初に軽く説明しておくだけで、

「あ、この人がボケなんだ~」というのが分かって、

その人の口から発することがボケだと分かるので、すごく見やすくなります。

 

たまに、若手で、ボケみたいな眼鏡と服装をしてるのに、ツッコミ担当とかいて、

「ん?今のはボケなの?マジなの?これはツッコミ?ん?ん?いま何をしてるの?」

みたいに分かりづらいコンビがいたりするので最初にそこを解消しておくのは重要です。

 

ただ、「ボケでーす」「ツッコミでーす」と紹介してはダサイので

そのために”つかみ”でひとくだりやって、

「あ、こっちがツッコんだからこっちがツッコみなんだ!」

って、分かります。

つかみの役割は、ボケとツッコミを分からせるための紹介でもあるんです。

 

③気になる部分は触れる

せっかく作った漫才に集中してもらうためには、

お客さんが気になるであろう部分は解消しておかないといけません。

 

例えば、ハゲてたり、メチャクチャ不細工だったり

見た目に特徴がある場合です。

 

がっつりそれをネタにしないとしても、少しそこには触れておかないと、気になって全然ネタが入ってこなくなりますよね。

もし、『完熟フレッシュ』という親子コンビが何も触れずにフツーの漫才コントをやり始めたら「この二人はどういう関係?」ってのがずっと気になりませんか?

『マテンロウ』がアントニーの見た目に触れなかったら気になりますよね?

 

そのように、自分たちを客観視して

お客さんが”ひっかかる”だろうな~という部分は最初に解消しておきましょう。

 

他にも、見た目だけじゃなく

そこの環境でも気になる部分があれば解消する必要があります。

 

例えば、場所がパチンコ屋だったり、結婚式会場だったり、お客さんが3人しかいないお祭り会場だったりです。

こんな特殊な環境にもかかわらず、

そこには触れず、なにくわぬ顔で漫才をやり始めたら内容が入ってこないです。

 

なので、つかみの部分で気になる部分は潰しておきましょう。

 

④設定にスムーズに入る

あくまでも”つかみ”は、

本題に入る前の前戯です。

 

なので、いくらいいつかみだとしても、その本題とかけ離れていたら、取って付けた感が丸出しのいいつかみとは言えません。

つかみは本題につながるようなボケなのが理想です!

 

上手い漫才師というのは、限られた漫才の持ち時間の中で無駄が一切ありません

最初から最後まで意味のある言葉だけで構成して、

つかみだって本題を面白くするための材料にしてしまいます。

 

つかみは無駄のないように、スムーズに本題に入れるような内容にしましょう。

 

いいつかみとは?

以上の①~④を踏まえたつかみが理想のつかみと言えます。

では、実際に理想的なつかみを紹介して終わりにします。

 

《千鳥》

ノブ「どーもー千鳥でございます。二人とも岡山出身で漫才しているコンビでして」(←自己紹介+出身地)

大悟「まー、岡山ゆーても偉い田舎の方でして。特に僕のほうが瀬戸内海の小さな島で育ちまして」

ノブ「島育ちなんですよ」

大悟「島なんでね、人数も少なくて、僕の小学校の同級生、たったの6人なんですよ」(←他の芸人にない特徴)

ノブ「6人ですよ可哀そうでしょ?」

大悟「大変ですよ6人ゆーたら、体育の授業サッカーしよう思うたら3対3ですからね」←コレがつかみ

ノブ「すくなっ」

大悟「これキーパー入れたら2対2ですからね」

ノブ「大変ですよ」

大悟「まー同級生6人なんで、今だに仲がいいんですけど、友達っちゅうのはおったらおったで大変なんですよ」(←自然にネタに入る)

ノブ「まーね、トラブルとかもあるでしょうけど」

大悟「この前ちょっと嫌なことがありまして」

ノブ「えー、ちょっと聞かして」

大悟「友達がね~うちに泊まりに来たんですよ3人んで、酒飲んで昔の話ししながら、んでそのまま寝て、そして朝起きてのど乾いたから、ジュース買おうとして自分の財布開けたんよ。そしたら、ワシの財布から1万円がなくなっとんねん!」

ノブ「お前友達から金盗まれとんか」

 

と、

このように、

①〜④を織り交ぜながら、笑い要素も入ってて、

そのまま「犯人捜し」(すみませんこの動画が見れなくなりました…)のネタに自然な流れでスッと入っているお手本のようなつかみです!

 

皆さんも、つかみを少しこだわって作ってみると

もっといい漫才が作れるかと思います。

漫才の作り方↓↓↓

おもしろい漫才設定の作り方。8個のアドバイス!

2018.03.07

まとめ

①つかみでお客さんの心をグッとつかもう!つかめればその後のネタがうけやすくなる。

 

②飛び込み営業のように、初対面の人に気に入られる心理学を勉強する。つかみで好きになってもらう。ワクワクしてもらう。

 

つかみは早い方がいい!早い方がその分ボケの数を増やせるから。

 

④つかみのボケで最初から頭を叩かない!人の頭を叩くって相当なことを言わないと叩かないでしょ普通?


元芸人もんじのネタ帳~だしおしみなく~

 

僕がいる時のNSC講師だった”元祖爆笑王”こと高橋裕幸先生が書いている本です!
めちゃイケなどの放送作家をやったり
『べしゃり暮らし』にも出てるほど凄い人です。
この本にも”つかみ”の大事さが書いてます!!
おそらく当時の生徒は全員持ってましたね、この本。
↓↓↓

 

 

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